出版社内容情報
麻雀や将棋、競輪や競馬、そして株。長くたしなんできた賭け事のこと、オカメインコのマキや庭の生きものたちとの日々、そして自作解説などを交え40年の作家生活を振り返るエッセイ集。巻末に東野圭吾との対談「僕は運が強いんです」を収録。
内容説明
四十年の作家生活が凝縮されたエッセイ集。デビューまでのこと、執筆を支える日常、そして麻雀と博打と運について。自作解説・東野圭吾との対談も収録!
目次
1 デビューまで
2 作家的日常
3 麻雀・将棋・カジノ・そして運
4 交遊録
5 自作解説
6 直木賞受賞記念エッセイ&対談
著者等紹介
黒川博行[クロカワヒロユキ]
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒業。会社員、府立高校の美術教師として勤務した後、83年「二度のお別れ」でサントリーミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で日本推理作家協会賞、2014年『破門』で直木賞、20年に日本ミステリー文学大賞、24年『悪逆』で吉川英治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
189
黒川 博行は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、著者の作家的日常を綴ったエッセイ+対談でした。 黒川 博行=「黒い川を渡って、博打を打ちに行く」とは、言癒えて妙だと思いましたが、全く関係なく、ペンネームではなく本名とのことです(笑) オススメは、東野圭吾との対談です。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/10/005835.html2024/11/17
あすなろ
97
時折無性に読みたくなる黒川氏のエッセイ集。過去のエッセイや取材やコメント編集収録版。僕が黒川氏の作品を無性に読みたくなる理由は故やしきたかじん氏の唄みたいな物で、浪速演歌的な味好みに依る物なのだ。そうした黒川氏の普段の生活や経歴が見られ嬉しかった。何よりあのマキは黒川氏の実のペットだとか、事件よりもプロットよりキャラクターがどう動くかに重きを置いているとか。或いは国境の文庫版装丁が気に入っているとか。氏の複数作品の読者なら必ず気に入るであろう。愉しませて頂きました。先生、これからも作品を楽しみにしてますよ2024/12/22
ナミのママ
83
いろいろな年代、さまざまな所に書かれた文章を編集者が一冊にまとめたエッセイ集。重複している部分も多々あるがそれにしてもユニーク。著者作品の登場人物たちのセリフと重なり吹き出すこと、しばしば。巻末の東野圭吾さんとの対談にてお2人が以前より知り合いでプライベートの付き合いがあった事をはじめて知った。作品を読んでいるので書かれている背景がいっそう重なる。人となりがよく表れた楽しい一冊。2024/11/05
nonpono
68
「疫病神」シリーズや「後妻業」で知った黒川博行の作家生活四十年の記念のエッセイ。浪人生活から船員へ、それから美大生になり、結婚を機にスーパーへ就職、そして教師から作家へ。知らなかった。鶯沢萠、藤原伊織、白川道とのギャンブルを通しての思い出話は懐かしいし、しんみりする。阿佐田哲也こと色川武大は、やはり優しい。色川武大の言葉、「人生、どこかで帳尻が合うものです。連勝はできない。八勝七敗でいいんです」、若いときから読んでいる伊集院静のエッセイにでも出てきたが、五十才手前の今のわたしは、やっと噛み砕ける気がした。2025/09/21
キムチ
64
あ、こら、新作やな・・装丁は嫁はんやな~何も考えず、借りて読むと、お初エッセー。美大受験、スーパーマン、教職。。幾度の座礁にもめげず天性で乗り越えてきた氏の今日に至る年月。作品と同じく、軽妙洒脱であ~っという間に読了。装丁の雷神ちゃん、むちっと肉付きもよくファンキー。過去掲載を纏めた事もあり、重複を削ると3割減る・・そして3度の飯と同格に愛する賭け事(麻雀、パチンコ、競馬etc)篇を圧縮したら更に4割減。残りはグダグダ(笑)その中に同年代の作家の裏の顔が綴られ・・いおりん(藤原伊織)色川武大、白川道→2024/12/04
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