邪行のビビウ

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  • サイズ A5判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120058080
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

呪術で死者を操る17歳の邪行少女ビビウ・ニエは

政府軍と反乱軍が争う戦場で何をしたのか!?



独裁者が治めるベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起した。この自治州では古くから、死者を歩かせる呪術を操る邪行師の存在が知られている。陽が落ち、いったん矛を収めた反乱軍と政府軍が睨み合う中、チリーン、チリーン、という鈴の音とともに、「巫」の文字が灰色で染めぬかれた黒い長衣をまとった小さな影と死者の列が、両軍の間を通り過ぎようとしていた。政府軍の指揮官が呼びかける。「どこへ行く、小僧?」。小さな影は神妙に答えた。「死者を彼らの村まで送りとどけます」。これが、邪行師との因縁浅からぬバイ中尉と、赤い髪の邪行少女ビビウとの出会いだった――。



『流』(直木賞)、『罪の終わり』(中央公論文芸賞)、『僕が殺した人と僕を殺した人』(織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞)を超える興奮――著者渾身の超弩級エンターテインメント! 雑誌「中央公論」人気連載、待望の書籍化。

内容説明

独裁者が治めるベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起した。この自治州では古くから、死者を歩かせる呪術を使う邪行師の存在が知られている。赤い髪の邪行少女ビビウは、田舎の村で、師匠でもある大叔父のワンダ・ニエとふたり暮らし。邪行に出る日以外は、小麦づくりに精を出したり、マンガに没頭しすぎる大叔父をたしなめたりと、おだやかな日々を過ごしていたが…。

著者等紹介

東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年台湾生まれ。2002年「タード・オン・ザ・ラン」で第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞・読者賞を受賞。03年、同作を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で作家デビュー。09年『路傍』で第11回大藪春彦賞、15年『流』で第153回直木賞、16年『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞を受賞し、17~18年『僕が殺した人と僕を殺した人』で第34回織田作之助賞、第69回読売文学賞、第3回渡辺淳一文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

156
東山 彰良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の新境地でしょうか、ダークファンタジー戦争大河小説でした。日本や中国など、現実の国を登場させないで、もっとファンタジーに振り切った方が好かったと思います。 https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/07/005808.html2024/08/05

しんたろー

116
東山さんの新作は、死者を歩かせる呪術を操る「邪行師」が存在する架空の独裁国を舞台にしたファンタジー…主人公の17歳の邪行師・ビビウが、大叔父・ワンダと共に内戦状態の陰謀に巻き込まれ苦悩しながら戦う物語は、人間の闇を描き 、哲学的な考察もあり、重苦しい内容だが何故か惹き付けられる…独特の文章と心情描写が巧みだからだろう。終盤のビビウの純粋な行動に心打たれ、ワンダの切ない優しさにも涙した。単純に楽しめるファンタジーではないので多くの人に勧められるものではないが、東山さんファンなら良さを感じられる作品だと思う。2024/09/09

のぶ

77
久しぶりに東山さんの本を読みました。今回は呪術を使う17歳の邪行師ビビウ・ニエを主人公に、架空の国ベラシア連邦のルガレ自治州で、独立を求め反乱軍が決起したところから始まるダークファンタジーの戦争物語。この自治州では古くから、死者を歩かせる呪術を操る邪行師の存在が知られている。ビビウは田舎の村で、師匠でもある大叔父のワンダ・ニエと二人で暮らしていた。確かな筆力は感じられるものの、ビビウに魅力を感じられず、物語もそれほど面白いとは思わなかった。ファンタジーの苦手な自分の感想なのか?他の人の感想を読みたい。2024/08/06

がらくたどん

54
伊坂さんの『楽園の楽園』で主人公に印象的な言葉を残す教師美美雨として引用されていた作品。舞台は中東を思わせる独裁政府軍と反乱軍の内戦地。古来「歩いて家を出た者は歩いて帰る」が訓とされる辺境には客死者を術で家まで歩かせる邪行師が存在する。正規徴兵と反乱動員で双方の戦死者が絶えない日々を、邪行師としての精一杯の誇りを抱きしめて鈴を鳴らし冥客としての死者を率いて彼らの「家路」を歩く少女の物語。夥しい血を流し合い互いの骨と薬莢で地上を埋めて求め続ける「楽園」にただ柔らかく降る雨の美しさを何と呼んだらよいのだろう。2025/05/15

たいぱぱ

52
簡単にいうとキョンシー(若い人は霊幻道士を知らないか…)を戦争に使う話である。アニメの様な表紙+そんな滑稽とも思える物語にこれほどまでにヤラれるとは思わなかった。暴力的で退廃的で暗い、それでいて呆然自失になるくらい切なくなる東山作品。本作はアクセル全開とはいかないものの、最終章はたまらなく好きだ。「さあ、ビビウ、家へ帰ろうか」架空の国なのに郷愁を伴うような美しく哀しく優しい情景が胸に刻まれた。2024/10/09

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