出版社内容情報
目 次
第一部 士官学校合格までの生い立ち
「思出記」(ノート原稿、一九一八年一〇月)
第二部 情報局情報官としての回想
「国防国家と思想」(一九四一年一〇月執筆、『吉田博士古稀祝賀記念論文集』寶文館・一九四三年)
資料編
鈴木庫三年譜
鈴木庫三著作目録
解題 佐藤卓己「特異な軍人のエゴ・ドキュメント」
内容説明
特異な教育将校による陸軍士官学校合格体験記。戦時中、厳しい言論統制を行ったとして悪名が高い軍人、鈴木庫三。貧しい暮らしの中、たゆまぬ努力をかさね、陸軍士官学校を目指した。出生の秘密から合格までを綴った「思出記」は、当時の日本人男子の心の内を見事に映し出した貴重なエゴ・ドキュメントである。鈴木が、国内思想戦論を構築する東京帝国大学派遣学生時代を回想した「国防国家と思想」を併載。
目次
第1部 士官学校合格までの生ひ立ち―「思出記」(ノート原稿、一九一八年一〇月清書)
第2部 情報局情報官としての回想―「国防国家と思想」(一九四一年一〇月執筆、『吉田博士古稀祝賀記念論文集』寶文館・一九四三年)
著者等紹介
佐藤卓己[サトウタクミ]
1960年、広島県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授、京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、現在、上智大学文学部新聞学科教授、京都大学名誉教授。専攻はメディア文化学。2020年にメディア史研究者として紫綬褒章を受章。著書に『『キング』の時代』(岩波現代文庫、日本出版学会賞・サントリー学芸賞受賞)、『言論統制』(中公新書、吉田茂賞受賞)、『ファシスト的公共性』(岩波書店、毎日出版文化賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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