松本清張の昭和史

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松本清張の昭和史

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120057526
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

出版社内容情報

社会派推理の開拓のみならず、小説、ノンフィクション、古代史、現代史など、領域を自在に超えた執筆活動を展開し、「国民作家」の名をほしいままにした松本清張。その膨大な仕事のなかでも、自らの同時代史に取り組んだ『昭和史発掘』『日本の黒い霧』は重要な柱といえる。清張は、軍部をはじめとする国家権力、二・二六事件で蹶起した将校たちにどのような眼差しをむけていたか。占領期に起きた不可解な事件をいかに捉えていたか。没後30年を経て、清張史観はいかに評価されるべきか。松本清張から「時代の記録者」としてバトンを託された著者が清張史観の核心を平易な文体で伝える。阿刀田高、加藤陽子各氏との対話を収録。

内容説明

松本清張が自らの同時代史に取り組んだ『昭和史発掘』『日本の黒い霧』はその膨大な仕事の中でも重要な柱といえる。清張は、軍部をはじめとする国家権力、二・二六事件で決起した将校たちにどのような眼差しをむけていたか。占領期に起きた不可解な事件をいかに捉えていたか。没後30年を経て、清張史観はいかに評価されるべきか。清張から「時代の記録者」としてバトンを託された著者がその核心を伝える。

目次

第1部(昭和前期と『昭和史発掘』;「二・二六事件」に収斂された昭和前期;昭和中期を暴いた『日本の黒い霧』)
第2部(多様なる松本清張の世界へ―保阪正康+阿刀田高;今読む「昭和史発掘」―保阪正康+加藤陽子)

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年北海道生まれ。ノンフィクション作家、評論家。個人誌「昭和史講座」の刊行など一連の昭和史研究により、2004年菊池寛賞受賞。2017年、『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

119
松本清張は生涯を通じて昭和史に戦いを挑み続けた。明治維新で近代国家として船出した日本だが、無理やり作り上げた政治軍事社会の矛盾や粗製乱造部分の軋みが、昭和に至って国の屋台骨を揺るがすまでになった。そのツケである戦争に人生を狂わされたひとりとして「なぜ日本はこんな国になってしまったのか」を追及したのだ。そこには弱さや偏見もあったが、従来の常識を突き崩す史観で226をはじめとする事件の真実を暴き出すノンフィクション作品は確実に日本人の歴史意識を変えた。これほど大きな仕事を成し遂げた作家は二度と現れないだろう。2024/05/02

ぐうぐう

34
『昭和史発掘』と『日本の黒い霧』という、あえてノンフィクション作品から作家・松本清張を照射しようとする試み。41歳でデビューという遅咲きの作家は、ゆえに庶民でいた期間が長く、保阪正康曰く「清張史観とは、松本の同時代的、社会的な、どちらかといえば「弱者の目」から出発して、このような現実がなぜ起こったのかを丹念に追いかける視点というべきであった」とする。当然ながら、人間が事件を書くというよりも、人間が人間を書くことに、それは繋がっていく。(つづく)2024/05/22

koji

19
昨今何となく胡散臭い匂いが漂っています。その中で昭和史を追い続けている保坂さんは大いに気になるジャーナリストです。本書は、保坂さんの清張論。清張さんは、昭和史発掘、日本の黒い霧で、戦前から日本が独立を回復した昭和中期までの歴史の闇を曝きました。保坂さんは、その調査手法、鋭く一瞬で史実の本質に迫る推理力、提示方法の分かり易さ、差別・隠蔽への怒りを高く評価し、今から見ても通用すると言います。昭和前~中期に起こった数々の変事をきちんと把握しておくことは今を知る上でも大切です。原著のガイドとして本書をお薦めします2024/08/11

hitotak

12
松本清張が書いた昭和史のノンフィクション作品について解説。戦前の226事件をはじめ、陸軍が絡んだ数々の事件を追及する清張の意欲、或いは執念はどこから来たのか、という著者の清張論が書かれたⅠ部、識者・元編集者達と清張について語り合ったⅡ部で構成されている。個人的にはⅡ部の方が読みやすく、執筆時の意外な秘話も紹介され、面白く読んだ。百の議論より突発的に発生した事件が情勢を決してしまうという清張の警告、本人はユーモアを解する人物だったが、清張文学にはエスプリや笑える部分がない、というのは確かに…と思い当たった。2024/07/21

TI

7
面白いがこの後、佐藤 一の「松本清張の陰謀」を続けて読んだ為、黒い霧に関してはあまり精度が高くないんでは?の印象。 後半の座談会収録で阿刀田が清張の推理小説は下手と言っていて同感であった。また「或る『小倉日記』伝」が完璧な小説と言っているが全く同感。2024/05/05

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