出版社内容情報
空き家の数だけ家族があり、家族の数だけ事情がある――。
不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。両親の介護を終えた妻・美沙は、瀟洒な洋館で謎の婦人が執り行う「お茶会」に参加し、介護ロスを乗り越えつつあった。しかし、空き家になっている美沙の実家が、気鋭の空間リノベーターによって遺体安置所に改装されようとしていることを知り……。元戦隊ヒーローの息子・ケンゾー、ケンゾーを推す70代の3人娘「追っかけセブン」など、個性豊かな面々が空き家を舞台に繰り広げる涙と笑いのドラマ、ここに開幕!
内容説明
不動産会社で空き家メンテナンス業に携わる水原孝夫。妻・美沙は、両親の看取り後、怪しげな「お茶会」にハマっており、31歳になった元戦隊ヒーローの息子の将来も心配だ。そんなとき、美沙の実家が、気鋭の空間リノベーターによる「空き家再生プロジェクト」の標的になるのだが…実家がきわどい「空き家再生策」の標的に!?空き家をめぐる泣き笑いの家族劇、いざ開幕!
著者等紹介
重松清[シゲマツキヨシ]
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞、14年『ゼツメツ少年』で毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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