出版社内容情報
日本にいまだ残る「部落差別」を丸ごと見つめ、かつてないドキュメンタリー映画として多くの観客を集めた『私のはなし 部落のはなし』監督による初エッセイ。大阪芸術大学での原一男監督の講義から学んだこと、若松孝二監督の撮影現場での体験、屠場(とじょう)とそこで働く人々を写した『にくのひと』(2007年)が各地で上映され好評を博すも、劇場公開を断念せざるをえなかった経験、そこから十数年を経て、今作公開に至るまでの歩みを綴る。
プロデューサーの大島新氏、配給会社「東風」の木下繁貴氏との鼎談、角岡伸彦氏の解説を付す。
内容説明
大学時代に作った初作品、牛を食肉にする工程を撮った『にくのひと』の劇場公開が決まるも、抗議を受け、出演者との関係が崩れて封印。失意の日々の後、部落問題をテーマに再び取材を始め、『私のはなし 部落のはなし』が上映されるまで―あるドキュメンタリー作家の12年。
目次
1 映画にたどりつくまでの僕のはなし(『にくのひと』;大学卒業と辻智彦氏への弟子入り;『にくのひと』上映中止;「部落問題のドキュメンタリー映画」を作る)
2 『私のはなし 部落のはなし』(視えない部落問題を撮る―『にくのひと』から引き継いだもの;撮影;編集;上映)
3 『私のはなし 部落のはなし』をめぐる対話―大島新(プロデューサー)×木下繁貴(配給会社「東風」)×満若勇咲
著者等紹介
満若勇咲[ミツワカユウサク]
1986年京都府出身。2005年大阪芸術大学入学。映画監督の原一男が指導する記録映像コースでドキュメンタリー制作を学ぶ。在学中にドキュメンタリー映画『にくのひと』『父、好美の人生』(監督・撮影)を制作。映像制作・技術会社ハイクロスシネマトグラフィに参加後、TVドキュメンタリーの撮影を担当する。19年からフリーランスとして活動。主な撮影番組に「ジェイクとシャリース 僕は歌姫だった」(20/アメリカ国際フィルム・ビデオ祭ゴールド・カメラ賞)など。ドキュメンタリー批評雑誌『f/22』の編集長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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