徳川時代はそんなにいい時代だったのか

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徳川時代はそんなにいい時代だったのか

  • 小谷野 敦【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120056017
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

徳川(=江戸)時代の鎖国下での平和を尊ぶ言説がある。実際、他国と戦争をしなかった平和な時代ではあったが、封建社会であり、厳密な身分制がしかれていたために、優秀な個人がなかなか上にあがれない、閉塞感のただよう時代でもあったはずである。それにそもそも、ペニシリンもなくて病気になったら……。「徳川時代=江戸時代」の真実を、単なる「江戸趣味」(浮世絵、歌舞伎、花魁、江戸っ子)的な言説を排除し、比較文化のグローバルな視点からアップデートして語る試み。歴史小説や大河ドラマ、時代劇などもとりあげて、さまざまな角度から語り尽くそう!

内容説明

不都合な徳川時代の真実。小林秀雄が「紫式部」ではなく「本居宣長」を書いた理由は。

目次

徳川家康と「厭離穢土欣求浄土」
土地は誰のものか
忘れられる「忠臣蔵」?
浄瑠璃は奇妙な藝術
日本にも「思想」が欲しい病
正(旧)かなづかいと正(旧)漢字の真実
徳川四天王の末裔たちと徳川家臣団
迫りくる西洋列強
芭蕉と西鶴、馬琴、落語
遊廓と男色について
幕末維新史・覚書

著者等紹介

小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年(昭和37)茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

48
小谷野敦による随談風徳川時代史。古くからの小谷野読者には、聞き慣れた文句も多いのだが、それでもやはり、忌憚のない意見が活発な江戸時代史というのは面白い。一見薄い本だが、活字が少し小さめなので、結構盛りだくさんである。巻末にオマケとして、林不忘(牧逸馬、『丹下左膳』の作者)による短編歴史小説『日本義民伝 生田萬』が掲載してあって嬉しかった。同時期に乱を起こした大塩平八郎を扱ったものは森鴎外の小説や伊賀和洋の漫画などあるが、生田萬が主人公のフィクションはこれぐらいではなかろうか?。面白かった。お薦めします。2022/12/06

hasegawa noboru

19
江戸時代に関する文化事象が幅広く網羅され、その蘊蓄が披瀝されている。<時代は誰にとってもいちようではありえない。富豪にはいい時代でも、下層民にはいい時代ではない。徳川時代はそういう意味で、人によって違う時代だったが、とかく人はどちらかに片付けたがるものらしい。><過去美化をする人というのは、その過去における恵まれた人の立場でものを考える傾向があるので、認知の歪みが生じているということである。>という至極もっともな考え方に立つ、書き下ろしエッセイ。表題をテーマに、論じられている評論というのではない。2022/12/03

軍縮地球市民shinshin

17
小谷野敦の本を読むのは久しぶりだ。内容は江戸時代に関する小谷野のとりとめのない話を活字にした、というだけのもので、まぁ読んでいて肩は凝らない。巻末に生田萬の乱を取り扱った林不忘の短編が掲載されていて、1933年発表というが、結構左翼臭が強いなぁと感じた。封建権力によって弾圧されていた民衆が耐え切れずに農具を武器にして代官所を襲撃する、絵に描いたような戦後日本人のリベサヨが夢想している「百姓一揆像」ではないか。昭和初期は右派も決起を呼びかけていたし、その目的も財閥を打倒し苦しむ農民を助けるというものだった。2023/02/19

hirorin

6
相変わらず物議を醸しそうな小谷野さんですが、面白いし為になります。「~~時代は、良かった」というのは、視点や立場が違えば色々違ってくるということを初めに書いてますね。例えば、身分も高く裕福であればおいしいものもきれいなものも教育も享受できるけれど、そうでなければ、悲惨だと言うのです。そしてほとんどの人が、そうでない層に生まれる確率の方が高いって。確かに人口構成比からいけばそうなる。昔は良かったと言っても戦前の民主主義でない時代だと好きな本も読めないし、ほとんどが厳しい暮らしだって。★2023/03/13

乱読家 護る会支持!

4
司馬遼太郎さんの江戸批判(民族的性格の矮小化、奇形化)を冒頭の序文に持ってきた本書。 ここから、江戸幕府の批判を展開されるのかと期待したが、、、、 テーマが決まっているようで決まっていない江戸時代に限らない歴史エッセイ集でした。 タイトルで購入された方は、ずいぶんとがっかりされるのでは、と思いました。 テーマは、「厭離穢土欣求浄土」「忠臣蔵」「浄瑠璃」「日本人の思想」「かなづかいと漢字」「徳川家臣団」「芭蕉、西鶴、馬琴」「遊郭と男色」などなど。2023/04/25

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