任務―松本清張未刊行短篇集

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任務―松本清張未刊行短篇集

  • 松本 清張【著】
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  • 中央公論新社(2022/11発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120055881
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「屍体の重量がずしりと腕先にきたとき、はじめて私に任務らしい感情が充実しました」――。国民作家が終生描き続けた「組織・社会と個人との葛藤」をテーマに、これまで単著・全集未収録だった短篇小説を精選。自身の体験を反映した戦争小説から実在の事件をモデルにした小説まで、巨匠のエッセンスを凝縮した全十篇。没後三十年記念企画第二弾。

【目次】
任務(1955)
危険な広告(1954)
筆記原稿(1957)
鮎返り(1955)
女に憑かれた男(1956)
悲運の落手(1957)
秘壺(1960)
電筆(1961)
特派員(1979)
雑草の実(1976)
 解説:権田萬治

内容説明

これまで単著・全集未収録だった貴重な短篇を精選。自身の従軍体験を反映した表題作から実在の事件をモデルにした作品まで、国民作家が終生問い続けたテーマ「組織・社会と個人との葛藤」を凝縮した全10篇。

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年、福岡県小倉(現北九州市)に生まれる。51年、“週刊朝日”主催の“百万人の小説”で「西郷札」が三等に入選。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。55年、短篇「張込み」で推理小説に進出し、56年に作家専業となる。58年に刊行した初の推理長篇『点と線』は大ベストセラーになり、一大推理小説ブームを引き起こす立役者のひとりとなった。70年『昭和史発掘』で第18回菊池寛賞、90年朝日賞受賞。92年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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パトラッシュ

127
膨大な作品を書いた松本清張だが、本を出せば売れる人なので未刊行作品があるとは意外だった。しかも作家清張の内面に触れる小説が多く、本人が出したくなかったのではないか。表題作は衛生兵だった兵役時代の、「危険な広告」は新聞広告部での経験による私小説的色彩が強く、「秘壺」は『真贋の森』の書き切れなかった部分が、「電筆」は『或る「小倉日記」伝』の主人公と似た生涯を送った人を知ったのが執筆のきっかけかも。「鮎返り」は『波の塔』にも通じ、「女に憑かれた男」は『黒い画集』の一編にもなれる。そんな風に取られるのを嫌ったか。2022/12/29

キムチ27

60
昨秋刊行本ながら、清張ファンには既読感有りの読後になるかと思った。特に「雑草の実」インスタ無き時代で、此れだけ延々と語りを綴る彼の後ろ姿が浮かび上がる。それこそ、彼の根幹かとも。サスペンスモノはなく、実録を基にしたのがメイン。彼の引き出しの多様さ、ち密な分析力は流石。まさにこれぞ昭和★嫌いな人からすれば「臭さ、湿り気、陰鬱。。」ネガのオンパレードに感じられそうだが。戦争の時代 昭和なればのモノ、ネット、モバイル無き時間の身体を削る日々の相克が思われる。速記に命を懸けた田鎖氏の身辺記が面白かった。2023/03/31

藤月はな(灯れ松明の火)

56
多くの著作が出版されている松本清張。安部公房氏の時と同じく、単行本未収録の作品を納めた短編集。対比構造の「鮎還り」(陽)と「女に憑かれた男」(陰)。この中で個人的に軍配が挙がるのは後者である。呪われてるのではないかと疑う程、年上の女に惚れられ、誘いを拒み切れずに関係を持ち、心中を持ちかけられ、自分だけが生き残る男。しかし、事件を起こす度に記される男の調書には自己弁護にも自己憐憫にも陥っていなく、懺悔すらもない。調書が重なる度に男は静かに諦念と絶望の淵へと沈んでいく。簡素な調書なのに鬼気迫る筆致と言えよう。2023/02/09

竹園和明

54
松本清張初期の未収録作品10篇を集めた貴重な短編集が出た。短編ながら彼のイズムがどの作品にも散りばめられており、気骨溢れる著者の原点を見る思い。「任務」は戦地で衛生兵となった男が兵隊達から見下され、その屈折した心理から異常な心持ちに変わって行く姿を描く。「鮎返り」はある青年の純愛物語だが、一途な想いが昂じて捲き起こる悲劇。「女に憑かれた男」は人妻との色恋沙汰を繰り返し、何度も逮捕される男の物語。人間に付きまとう“業”を見事に炙り出す手腕は、これら1950年代の作品からも垣間見る事が出来る。松本清張は凄い。2022/11/16

タックン

48
あれだけ膨大な作品を書いて発表した松本清張の未発表短編10編。1950年代の作品を中心とした初期の頃の作品。 まだ社会的推理作家って確立されてない頃か、いろんなタイプの作品が読めた。 松本清張のルーツを知る上でも貴重な読書であった。2023/01/16

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