ぼくらは、まだ少し期待している

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ぼくらは、まだ少し期待している

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120055768
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

町田そのこ氏、おすすめ!

「自分を誰かに明け渡さない。それが、誰かを救うことにもなるのだ」



札幌の進学校に通う土橋輝明は、数学と生物が得意な高校3年生。同学年の特進クラス国立文系で第一志望は北大文学部という秦野あさひとは、「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることも少なくない「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ち掛けられた輝明は、予想外の内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」では彼女の後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。彼女はどこへ消えたのか? 輝明は東京へ、そして沖縄へ向かう。徐々にあさひの過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は……。

親に期待できなくても、人生を諦めなくていい――名作『氷の海のガレオン』『悦楽の園』の著者、10年ぶりの新作長篇。



【目次】

前口上

起 二○一三年七月中旬、北海道札幌市

承 二〇一三年七月下旬、埼玉県所沢市

転 二○一三年七月下旬~八月上旬、沖縄県那覇市~慶良間諸島

結 二○一三年十二月下旬、北海道札幌市

納め口上

内容説明

高校3年生の土橋輝明は、同学年の秦野あさひとは「優等生」同士ということで、学校行事にペアで駆り出されることが多い「腐れ縁」だ。ある日、あさひに相談を持ちかけられた輝明は、予想外の内容に驚き、思わず席を立ってしまう。翌日、彼女が失踪したことを知った輝明は、片親の違う弟で「料理研究部」ではあさひの後輩でもある吉川航とともに、その行方を追い始める。徐々に彼女の過酷な生い立ちを知るにつれ、輝明は…。

著者等紹介

木地雅映子[キジカエコ]
1971年生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年「氷の海のガレオン」が第36回群像新人文学賞優秀作となる。94年、同作のほかに2編を収録した単行本『氷の海のガレオン』を刊行しデビュー。同書で坪田譲治文学賞にノミネートされる。2006年、「氷の海のガレオン」に書き下ろし「オルタ」を加えた文庫『氷の海のガレオン/オルタ』が刊行され、「この文庫がすごい!2007年版」などで話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

69
個性的な登場人物、ウイットに富んだ文章。会話もユーモラス。だが、描かれるのは震災差別、児童虐待や、株にのめり込み破滅した人々。登場人物は、当事者やその家族。かなり重い。それぞれがつらい過去を持ち、深く傷ついている。主人公も、過去のトラウマから大人を見下し、金の価値を冷笑する。だが、物語が進むにつれて最初は人間的に未熟な主人公が、大切な人の幸せを求めていくうちに少しずつ変わっていく展開は爽やかだ。彼と、その周りの人たちの成長と再生の物語。2022/12/05

しゃが

63
札幌の3年「優等生」同士のテルとあさひは家族や金銭問題の過去を持つ。あさひに相談された翌日、彼女がいなくなった…。片親の違う弟とともに割り勘の返金のために東京・沖縄と彼女探しが始るが、それは自分探しでもあった。。家族に振り回される子供たちや自立援助ホームなどの問題などもあるが、高校生のお金の使い方、儲けの仕方…なんだか漫画チックで話しに乗り切れない。が、若者たちに親に期待できなければ、自分を信じればいい、周りの人を見つければいい、互いに支えあう存在になればいい、自分に素直に…。木地さんのメッセージだった。2022/11/09

ミナミハハ

61
文章は軽い感じだが、内容は結構重い。現代社会が抱える問題オンパレード。高3の同級生テルとあさひは、複雑な家庭環境に育ち、大人に振り回され、期待する事を諦め、自分の人生を自分で衛ろうと努力していた。そんな二人の人との出逢い・青春・成長物語。明るい未来を期待出来るようになったと信じて読み終わった。2023/01/28

竹園和明

54
主人公は高校生。親ガチャの被害を受けながらも力強く成長して行く…というヘビーな内容ながら、高校生同士の軽妙な会話を軸に伊坂幸太郎的な筆致でポップな質感に仕上げた、若々しいエネルギーに満ちた作品だった。実際「毒親」という言葉がある事自体が信じられない。世の親達の幼稚化は深刻だ。本作はそんな子供達に力強く生きて欲しいというメッセージを送ると同時に、更に大きい「赦し」というテーマを湛えた作品だ。それを仰々しくせず明るく描いている点がカッコいい。若い人限定ではなく、社会を構成している我々大人こそ読むべき作品だ。2022/12/02

よっち

53
札幌の進学校に通う高校3年生・土橋輝明。彼に相談を持ちかけてきた優等生同士で腐れ縁の秦野あさひが、翌日に突然失踪したことを知る物語。異母弟で料理研究部では彼女の後輩でもある吉川航とともに彼女の行方を追い始める輝明。その手がかりを求めて東京や沖縄に向かう中、彼女を含めた子どもたちの複雑な境遇や親との破綻している関係が浮き彫りになりましたが、ずっと探していた彼女に今の自分に何が出来るのかという葛藤があって、そんな彼が出したシンプルで真っ直ぐな答えと、それがもたらした冒頭に繋がるその結末はなかなか良かったです。2022/12/05

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