出版社内容情報
中国歴史小説の第一人者が、ビジネスの極意から、人の生きかたまでを中国史を軸に縦横に語り合う。〈対談者〉平岩外四、南場智子、丹羽宇一郎、江夏豊、平勢隆郎、井波律子、縄田一男、吉川晃司、原田維夫、津崎史、秋山駿
内容説明
組織論からビジネスの極意、人の能力や生き方の美しさまで、中国歴史小説の第一人者が歴史から「何をどう学ぶか」を語りあう。初の対談集。
目次
1 歴史に学ぶ(平岩外四―リーダーの決断;丹羽宇一郎―上司の力を知りたければ、部下を見よ;南場智子―人が育つ組織とは;江夏豊―名将の条件)
2 歴史を楽しむ(平〓隆郎―春秋戦国について;井波律子―『孟嘗君』と春秋戦国時代;縄田一男―范雎への思い;吉川晃司―『三国志』のおもしろさ)
3 歴史の周辺(原田維夫―中国史を描き続けて;津崎史―白川静博士没後十年記念フォーラム 甲骨文字を辿り、古代人と対話する(司会 加賀美幸子)
秋山駿―人間の真形)
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
球子
4
上手く言えないけれど、それぞれの対談に言葉に重みがある。 古代史の対談は先生楽しそうだーって思いながら読んだ。2023/12/05
のせなーだ
3
歴史を学び楽しむ力。人物の魅力を引き出す力。戦法、戦う力。リーダーの決断力、リードする力。人間力というタイトルから開くと、対談に登場する方が私には新しい人もいらして、様々なジャンルの内容が深く、とても面白い。引き込まれて読了。2023/02/12
モビエイト
3
対談を通して中国の歴史書を原文で読むという大変さもある事がわかりました。色々な方のお力添えを得て、宮城谷さんの本が読めているのだと思いました。2022/08/07
skr-shower
3
皆さん、深いご意見です。白川博士記念フォーラムの対談を読むのに借りました。よく考えたら著者の本を1冊もきちんと読んでない…2022/07/08
老齢症状進行中
2
東京電力の会長の平岩さんとの多数決の言及が面白かった。作家曰く、多数決は、非常にわかりにくい制度でそれが正しいというのは思い込みです。質でなく量の問題になっているから。中国の古典に大国同士の戦争で戦うか退くかという時に部下の意見は、8対3で戦うべし。ところが指揮官は、撤退を決意。理由は、撤退こそが国の利益になる判断でその意見に3人も賛成したから。外岩さん曰く、経営の場合、多数決でものを決めることはほとんど行われていない。多数決で決めるほど安易なことはない。一つの参考にはなるがそれで決断できるものではない 2024/11/19
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