出版社内容情報
この秋九十八歳。「ありのままに自分の息づかいでやっていくしかないわいな」。「この頃は元気だったなァ」四十年ぶりに、全盛期の愛子節がよみがえる、文字が大きくよみやすい新装版!(2021/11刊行)
内容説明
この秋、九十八歳。男と女、嫁と姑、親と子。全盛期の愛子節がよみがえる。
目次
愛子の格言(女は強し、されど母は弱し;女よ、大志を抱け!;近くて遠きは男女の中;何もせぬ人正しい人;弱者は強し ほか)
愛子の旅の帖(アドヴァイス;「大胆」について;難行苦行;日本人の顔;年寄りの旅 ほか)
著者等紹介
佐藤愛子[サトウアイコ]
1923年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。69年『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞、79年『幸福の絵』で第十八回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、15年『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。17年旭日小綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みなみ
22
書名のとおり、佐藤愛子さんの格言を集めた本。「強い男は、弱い女がいることによって強い男になれたのである」という言葉のエピソードとして、妻に逃げられた後の夫が初めて弱々しく泣く様子が紹介されていて、なんだか切なくなる。「虎の威を借る狐」として、昔は女性が狐だったのに最近は虎になっていると書かれていて、納得。女性観、男性観に関する言葉が多かった。2024/04/18
ただぞぅ
9
「美醜は糾える縄のごとし」が特に面白かった。ブラジャーのことをかつてはチチバンド、チチ当てといい、昔は使用していることは恥ずべきものとされていた時代があったことに驚愕。胸が大きいほうがいい、小さいほうがいいといった時代によって変わる価値観、禍福は糾える縄のごときものであるように昨日のブスは今日まで美人になり、今日の美人は明日にはブスに転じるかもしれない。今小顔ブームでちょっと時代に乗っている私だがいつまで続くのかと考えてしまった。そう思うとありのままの自分を受け入れ、自然に委ねることが大切だと感じた。2022/07/29
かおる
8
⭐︎22022/04/02
Yumi Ozaki
2
赤城の思い出、ずっと前に読んでとても印象に残っています。本当にあの時の少年はどうしているでしょうね。2023/10/07
せいこ
2
★★★★2022/08/07