出版社内容情報
★「負け続けてもいい。自分の意思を持ち続けろ!」
知の巨人、立花隆氏の遺作
解説・保阪正康
立花隆が「どうしても最期に残しておきたい」と切望した遺作。未収録の「肉声」を中心に編んだ。
【第一部】は、ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツの恐怖をなんとしても若い世代に伝えたいと、2015年に長崎大学で行った講演「被爆者なき時代に向けて」などを収録した。
【第二部】は、ソ連が崩壊した1991年に、21世紀を見通そうと大江健三郎氏と行った対談を収録。あれから30年が経過したが、二人の巨匠は、この先もますます深刻になるであろう環境汚染、人口問題、排外主義、格差拡大、核拡散など地球規模の危機をぴたり見通していた!
目次
第1部 戦争の記憶(講演「被爆者なき時代に向けて」;日本人の侵略と引揚げ体験 赤い屍体と黒い屍体;「デジタル・ミュージアム 戦争の記憶」構想)
第2部 世界はどこへ行くのか“対談”大江健三郎×立花隆(ソ連崩壊;東西冷戦に覆い隠されていたこと;汚染されていく環境の問題;人口問題と移民問題;排外主義の危機;傍観者の罪;格差拡大により、極端にアンバランスになる;地球市民として;中国のこと;外圧ではなく正義の実現として)
解説 時代に生き、万象の深部を見る(保阪正康)
著者等紹介
立花隆[タチバナタカシ]
1940年長崎県生まれ。64年、東京大学仏文科卒業後、文藝春秋に入社。66年に退社し、東京大学哲学科に学士入学。その後、評論家、ジャーナリストとして活躍。83年、「徹底した取材と卓越した分析力により幅広いニュージャーナリズムを確立した」として、菊池寛賞受賞。98年、第1回司馬遼太郎賞受賞。著書多数。2021年4月30日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaoru
けんとまん1007
壱萬参仟縁
zoe
とある内科医