感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおとろ|内省的ストーリーテラー
5
☆☆☆☆2025/06/12
黎
2
こういう形式の物語は初めて読む。興味は以前からあったので、図書館に行った機会に思い切って手に取った。どうやって読んだらいいのだろうと考え、何故か全台詞朗読して読むという方法をとった。これが意外と頭に入ってくる。 全てを理解することは難しいが、思ったより面白い。台詞なので詭弁じみた面白い文句も多い。単に復讐劇にならず、台詞のみで苦悩を表すのは凄い。ハムレットが死ぬ時の「この幕の黙役者、見物人に過ぎぬおまえたち」の台詞にどきっとする。こんな終わり方があって良いものかと驚いて、クライマックスのまま終わっていく。2021/10/20
ざっくば
1
ミレイの「オフィーリア」に魅せられて、遅まきながら手にとってみた(単純な私)。昭和26年初版・本多顕影訳。「長らうべきか、死すべきか、それは疑問だ」ううむ、なかなか難解な…。読む前の想像と違い、すわ復讐と一足飛びにいかないのは意外だった。そしてこれは小説ではなく戯曲なのだと再認識する幕切れ(悲劇!ジャーン!みたいな…)。解説の、これはハムレットの視点で語られた物語という言葉にはっとした。2014/04/20