ショローの女

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ショローの女

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  • サイズ 46判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120054426
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

米国人の夫の看取り、20余年住んだカリフォルニアから熊本に拠点を移したあたしの新たな生活が始まった。




週1回上京し大学で教える日々は多忙を極め、愛用するのはコンビニとサイゼリヤ。自宅には愛犬と植物の鉢植え多数。そこへ猫二匹までもが加わって……。襲い来るのは台風にコロナ。老いゆく体は悲鳴をあげる。


一人の暮らしの自由と寂寥、60代もいよいよ半ばの体感を、小気味よく直截に書き記す、これぞ女たちのための〈言葉の道しるべ〉。

内容説明

新しい生活が始まった。熊本‐東京を行き来するあたしを待つのは、愛犬(三歳)、植物(八十鉢)、学生たち(数百人)。ハマる事象、加齢の実状、一人の寂しさ、そして、自由。リアルに刻む老いの体感。

目次

皺の手でちぎるこんにゃく盆の入り
もういうなわかっておるわ「暑い」だろう
しみつきのマットレス敷く露の秋
バンビロコウ水面にうつる月の影
晩夏過ぎて顔も体もしぼみけり
身に沁むはWhatsAppかSkypeか
細道をたどりたどりてきのこ粥
くすり湯に入ってぽかぽかあったまる
白和えやほうれんそうが入って春
人は死にヨモギは残る荒野かな〔ほか〕

著者等紹介

伊藤比呂美[イトウヒロミ]
1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。80年代の女性詩人ブームをリードし、『良いおっぱい悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が共感を呼び、人生相談の回答者としても長年の支持を得る。米国・カリフォルニアと熊本を往復しながら活動を続け、介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)などを刊行。2018年より熊本に拠点を移す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アキ

99
詩人、65歳。カリフォルニアから熊本に帰ってきた。夫とは死別し、子どもたちは独立し、米国から連れ帰ったクレイマーと過ごす日々。コロナ禍で早稲田の学生の悩みを聞きつつ、逆に癒される日々。せっせと鉢植えの植物を集める日々。石黒亜矢子のイラストもかわいい。ショローとは、コミュニティーとか、人の手で作られたものとかに飢えてくる時期なのかもしれない。「詩を書くというのは、夢を見るようなものだと思う」と。『春憂いならばどしどし詩を書きな』早稲田の学生につくってもらったタイトル俳句は、著者へのメッセージにもなっている。2021/07/28

どんぐり

96
初老といえば40代だが、いまはロージンばかりになって60代に後退している。ショローとなったとはいえ、伊藤さんはスンバの女であるから当然元気で活動的である。かつて介護のためにアメリカと熊本で二重生活を送っていたこともあったが、いまは生活の拠点を熊本に移し、週の2日を早稲田で「文学とジェンダー」を教えるために東京で過ごし、残りを熊本で犬のクレイマーと2匹の猫、そして観葉植物に囲まれた生活を送っている。そんなショロー女の身辺雑感を記したエッセイである。→2021/10/05

美登利

75
比呂美さんのエッセイ最新刊。アメリカから帰ってきて早稲田大学で教えながら、今度は東京と熊本を行き来して相変わらずパワフルな比呂美さん。東京にいる時は長い付き合いの枝元なほみさんのマンションで寝泊まりするのだそう。昨日、そのお二人の写真付きの記事を見たら本当に楽しそうだった。途中からコロナ禍になり学生達に講義が出来なくなってリモート授業、卒業式、3年間の契約も切れまた熊本に戻ったところまでの日々の暮らし。私にとっては少しお姉様の生活。とても参考になり身にしみる。今も植物も動物も手をかけて育てている(尊敬)2021/10/13

しゃが

62
久しぶりの伊藤さん、熊本に拠点を移した65歳のショロー(?)になっても、『良いおっぱい 悪いおっぱい』の頃と変わらず、「女の生」に寄り添い、生々しくも、寂しくも、「伊藤さんらしく」こだわる生きかたが語られる…。これからの時代は一人の暮らしは自由と寂寥のなかで、愛犬、愛猫、そして植物が新しい「家族」になっていくのかもしれないと感じた。ユニークなのは目次が俳句になっている、「炎天の乳房が垂れる自由かな」はノーブラがテーマに、「うはははと山笑うねそうだよね」は女言葉が…。巻末には二人の若者からの添削がまた愉し。2021/08/05

さっこ

60
すっきり読めるかなと思ったら、思いのほか手こずったエッセイだった。2022/07/07

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