出版社内容情報
馬の合わない老母との距離感、ユーミンとの長い夫婦生活での悲喜こもごもなど、“気の弱いおじさん”が味わった失敗の数々から、日常をクスリと笑って過ごすヒントを届けるエッセイ集。
内容説明
サインペンで胸毛を書いた10代。バンド活動に苦心した20代。おしっこをちびるようになった30代。そして、生まれて初めて母にプレゼントを贈った60代―。何度もの赤っ恥体験の末、今こそ綴る“意地を張らずに生きる”ヒント。
目次
おじさん、家庭平和に挑む
食欲はナイーブだ
スマートな運転、イカす乗客
2016年日記~2018年日記
人間だって動物だもの
トイレは危険がいっぱい
男だって身づくろい
おじさんたちは仕事ぶりに“人”が出る
2019年日記~2021年日記
女心探検隊
おじさんの毎日
対談 ジェーン・スー×松任谷正隆―“おじさん”も“おばさん”もアップデートしていこう
著者等紹介
松任谷正隆[マツトウヤマサタカ]
1951年、東京生まれ。4歳からクラシックピアノを習い、学生時代にバンド活動を始め、細野晴臣、林立夫などと伝説的グループ、キャラメル・ママを結成。その後アレンジャー、プロデューサーとして、妻である松任谷由実を筆頭に、松田聖子、ゆず、いきものがかりなど、多くのアーティストの作品に携わる。1986年には主宰する音楽学校「MICA MUSIC LABORATORY」を開校(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kei302
66
家人→かみさん→由実さんと変化していったのかな、たぶん。対するユーミンは「おとうさん」呼び。 松任谷正隆氏のエッセイ。さらっと読める。本は読まないというか、読めないそうで、川上弘美さんとの対談のために川上作品を読もうとしたが挫折。何か通じるところがあったようで、読めなかった本をその後も読み続け…。興味深かったです。 なるほど、文章のリズムが自分のものになると読めるようになる。そうそう、リズムが合わない本、あるよ~。川上さんの文体も会得した松任谷さん。2021/05/30
zag2
50
松任谷正隆さん、もう何十年もユーミンの旦那さんの音楽家という知識以上のものは無かったのですが、なかなかに面白い文章を書く方なのだと初めて知りました。長年ご自身のラジオ番組を持っていたこと、自動車の評論をしていることなど、全く知らず、これまたビックリです。「かみさん」「由美さん」「家人」などとして語られるユーミンの話も興味深いことが多々あって、ちょっとうれしくなる本でした。おじさん頑張れ。2022/03/08
薦渕雅春
41
読売新聞の「マナー」の欄で連載されていたエッセイと書き下ろしをまとめたもの。著者は言わずと知れたユーミンの旦那さん。本文でも妻の方が5倍以上有名、とか色々と触れてはいるが、良いご夫婦なんだと思う。ユーミンのことを「かみさん」と呼んだり、「由美さん」と呼んだりもしている。今年70歳になるという松任谷正隆さん、感性が鋭いと思う。色々な出来事を面白い観点から述べてるし、ああこういう見方もあるのか、と興味深い。人付き合いがあまり上手くなく、チョッと臆病な感じも好感が持てる。出版されたら5年後に読み返したいとの事。2021/12/18
あじ
33
マナーに関するエッセイですから、どうしても私の“常識”と照らし合わせて読んでしまいますね。「殺生のマナー」のオチは非常にマズイですね、私の見解では。一方で松任谷さんがアウト!を出した「原稿のマナー」は、その心理を探る手ががりになりました。書いて残すことは責任を持つことだなと神妙に読んだエッセイでした。▣奥さまの影がチラチラ横切る様は楽しかったですよ。2021/08/05
ぽてち
31
豊富な人生経験をもつ松任谷さんが世の“おじさん”たちに深い教えを……という本ではまったくない。読売新聞夕刊に連載されたエッセイ(故にほとんどが既読だった)をまとめたもので、掲載順ではなくテーマ毎に分けられている。抱腹絶倒というわけではないが、思わずニヤリとさせられる話が多い。奥様(ユーミン)のネタもおもしろかった。「はじめに」で年齢に触れているが、若いよなあ……。2021/07/06
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