出版社内容情報
仕事人として年月を重ねるほどに、日本独自の建築法へと回帰する――。
体にやさしい建材を使った環境に負荷の少ない住まい。
木材の地産地消と、木組みの技術の継承。
住み手が愛着の持てる家づくりを目指して、全国の大工、建築士ら八人が、日本独自の建築法を活用しようと各地で奮闘する。実話をもとに彼、彼女たちの来し方を精緻に綴った「古民家再生物語」第二弾。
内容説明
このままでは、“日本の家”が消え去ってしまう―国産の貴重な木材でつくられた伝統的な住宅が次々と解体され、鉄筋コンクリートや外国産木材などを使った近代住宅へと建て替えられている。木の温もりを生かした梁や柱、草のにおいのする畳…いにしえの知恵を守り、未来にも残る家をつくろうと、8人の匠が「古民家再生」のために立ち上がる。
著者等紹介
森久美子[モリクミコ]
1995年、朝日新聞北海道支社主催「らいらっく文学賞」に開拓時代の農村に生きる少女を描いた小説で入賞。以来、作家としてエッセイや小説の連載を多数持つ。99年より12年にわたって「食」と「健康」をテーマにしたラジオ番組でパーソナリティーを務めた。ホクレン夢大賞・農業応援部門優秀賞や農業農村工学会賞・著作賞を受賞。農林水産省、北海道などの審議会委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yukision
56
古民家再生や真摯に住宅建設に向き合う建築士さんたちの8話からなる短編集。実在の人物への取材に基づいて創作されたフィクション,と但し書きされているが,出てくる建物や協会,それに関わった人の名前など実名のようなので,ほぼノンフィクションなのでは?と想像してしまう。可もなく不可もなく,といったところか。2021/10/07
けんとまん1007
48
古民家再生。古材利用。それに携わる8人の方のものがたり。第二章の株式会社アキの加藤さんは知人なので、読んでみた。8通りの物語でありながら、共通して流れるものがある。活かす思考がそれかと思う。伝統的な技術、先達の知恵っと技と思い、資材としての古材のありよう。そこに学び、次につなげること。そして、何より、施主の思いを実現することへの意思だろう。これは、古民家だけでなく、あらゆる場で言えることだと思う。2021/03/14
yoshigon
3
古民家再生の話。フィクションと謳ってあるが実際のお話みたいだった。2022/02/04
たま
3
優しいおうちに違いはないけれど、うーん。2021/05/02