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出版社内容情報
いつだったかドラマの演出家の男性に言われたことがある。「有名な旦那さんがいて、お子さんも育てて、女優もやって、すべて手に入れてますね、完璧じゃないですか」
びっくりした。私ってそう見えるんだ。外から見えるものを数えたら、確かにそうかもしれないな。でもね。私にも事情がある。やりたいことができなくて眠れないほど悔しいことも、逆立ちしたって手に入らない憧れも、自分の不甲斐なさにのたうちまわる夜更けもある。そう反論するのはわがままだろうか。――本書より
内容説明
修正したい過去もこっぱずかしい記憶も、もう逆立ちしたってどうにもならない。日常のちょっとした疑問と、驚き、怒り、負けじ魂。ユーモアたっぷり、毒も少々。『婦人公論』好評連載、待望の書籍化!本音・本気の初エッセー集。
目次
1(奇跡のギャップ萌え;花を買う日;振り付けシナプス ほか)
2(旅行革命;緊急ボタン(?)
誠実な隕石 ほか)
3(私のおじさん;そうめん県;ピアノとわたし ほか)
著者等紹介
鈴木保奈美[スズキホナミ]
1966年東京生まれ、1986年女優デビュー。おもにTVドラマ、映画を中心に活動。20代の頃からファッション誌などでポツポツとエッセイの執筆を始める。『獅子座、A型、丙午。』が初の書籍化となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pohcho
62
女優・鈴木保奈美さんのエッセイ集。華やかなオーラのある女優さんだが、家に帰れば三人の娘さんのいらっしゃるお母さん。一時期家庭に入られていて女優復帰されたばかりの頃は生活感があったけど、あっという間に美しくかっこよくなられた印象がある。毎朝三人分のお弁当を作ってこられた。その月日の積み重ねが、今の女優としての厚みになっているのかなと思う。真面目でしっかり者で、気さくで飾り気がない。ちょっと面倒な部分もありそうだけど、それも含めて好感が持てる、そんなエッセイだった。2021/03/31
くろにゃんこ
42
へぇ~エッセイ書いてるんだ…と予約したものの東京ラブストーリーのリカのイメージしかなく、トークもので話しているのを見たこともなく、確かとんねるずのタカさんの奥さん!?と恐る恐る読み始めたが、面白いし読みやすい!!女の子三人のお母さんとしてのエピソードや、家族のこと、友人のこと、たまに社会に吠えたり(笑)きっちりしていそうだけど、とても気さくな感じとか。子育ても終盤となる想いや老化現象など共感しながらの楽しい読書でした。2021/02/06
ケイティ
34
女優としても好きですが、文章を読んでますます魅力倍増。表現力も描写も豊かで、保奈美さんの心の声を聴いているかのような親近感。やはり読書家で作文好きだったそうで、自分の特徴や特技、好きなものなどを把握していて、普段からものを考えてる方なんだろうと感じました。どことなくキョンキョンを彷彿とさせるリラックス感がありつつ、胸を打つような文章も散りばめられています。標語にしたという「今やる、すぐやる、出し惜しみしない」は私も肝に銘じたい。今後も執筆していただきたい。2021/09/07
アコ
28
『婦人公論』2017年〜2020年連載をまとめたエッセイ集。凛とした佇まいが大好きな女優さんなので読んでみた。/女優業のあれこれは少なく、日常生活、特に娘さんの話が多い。理知的でモノの見方が斬新でいいなぁと思う箇所がいくつも。だからこそ、たまに登場する昭和の少女漫画のような言葉が悪目立ちしてるような。(うえーん、ひええ等。あと語尾の かしらん ←林真理子かよ!と笑)1年のはじめに決めるという標語『今やる、すぐやる、出し惜しみしない』は真似したい。ココナツオイルでのオイルプリングも気になるなぁ。2021/09/22
こふみ
26
ここ最近、光野桃さん、林真理子さん、そしてこの鈴木保奈美さんと年上の女性のエッセイが続きました。 三者三様、興味深く読んだのですが、鈴木保奈美さんのエッセイはあの声が聞こえてくるような、ママ友とおしゃべりしているような、軽快で楽しいものでした。 もっとエッセイを、書いて欲しいです。2023/08/04