魯肉飯(ロバプン)のさえずり

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魯肉飯(ロバプン)のさえずり

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  • サイズ 46判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120053276
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

母は、わたしの恥部だった――




申し分のない夫・聖司と結婚し、〈ふつう〉の幸せになじもうとするも、にわかに体と心は夫を拒み、性の繋がりも歪になっていく――密かに声を殺して生きた子ども時代の〈傷〉に気づくとき、台湾の祖母、叔母、そして異国に渡った母の一生が心を揺らす。


夫と妻、親と子それぞれの〈過ち〉を見つめる心温まる長編小説

内容説明

ママがずっとわたしの恥部だった―「もしも、あたしが日本人ならと思う」就活に失敗し、逃げるように結婚を選んだ桃嘉。優しい台湾人の母に祝福されるも、理想だった夫に一つ一つ“大切なもの”をふみにじられていく―ことばを超えて届くのは、愛しいさえずり。台湾と日本のはざまで母娘の痛みがこだまする。心の声をとり戻す長篇小説。

著者等紹介

温又柔[オンユウジュウ]
1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に引っ越し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2009年「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞。15年『台湾生まれ 日本語育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

243
台北に1年住んでいたことがあり、台湾の方々の情の深さ、日本人への優しさをしみじみ思い出します。この小説は、台湾人の母と、日本人の父の間に生まれた娘との愛情と優しさに満ちた関係が描かれます。「誰よりもあなたがあなた自身のことを一番思いやってあげなくては。自分自身をないがしろにしながら人様のことを大事にしようだなんて、そんなことできっこないよ」など心に響く言葉がさえずられます。フラッシュバックするような言葉の数々に、しっとりした趣きがあります。誰かの親であったり誰かの子であったりする人に共感を与える物語です。2020/12/10

まーくん

163
台北で日本人と出会い結婚、東京に暮らす台湾人の母・雪穂、東京で生まれ育っ娘・桃嘉。二人の視点で交互に語られる母娘の愛情と苦悩。雪穂の台湾語混じりの中国語。娘に十分気持ちを伝えられない日本語。周囲の友達に注視される母の中国語に萎縮する桃嘉。悩みを抱えた桃嘉は台北近郊・淡水の母の実家を訪ね、祖母や伯母たちと過ごす間、魯肉飯の味と共に、家族の日本語、中国語、台湾語が関わる歴史を知る。「ことばがつうじるからって、なにもかもわかりあえるわけじゃない」わかりあうということは、もっと深い感情から紡がれるものに違いない。2021/04/25

buchipanda3

124
サンピィパ、プイプイ、プイエ、ふふっ、読んでいるうちに台湾の言葉が頭に残っていた。台湾育ちの母親・雪穂と日本生まれの娘・桃嘉との家族の繋がりを描いた物語。母親と娘の言語のすれ違いは歯がゆい苦しみと疎外感を生んでしまう。でも言葉が通じるから心もとは限らない。桃嘉とその夫の関係はまさに。心の結び付きは互いの尊重と受容、そして好きであることから。母と娘、祖母と母親の慈しみに満ちた会話にジンとなった。台湾料理が美味しそう。魯肉飯のご飯何杯でもにお腹が鳴る。笑みがこぼれそうに食べる姿が何よりも大切なものに見えた。2020/10/13

fwhd8325

119
男と女の話ではなく、家族の物語でした。以前、台湾や中国の映画が好きで、公開される作品を追いかけていたことがありました。そこに描かれる家族の姿に、私自身の子供の頃を重ねていたこともありました。どんなことがあっても、家族は強い。それは、お互いが大切に思い、信頼しているから成し得るのだと思う。男、日本の男はこのようなイメージなのだろうか。だとしたら情けないように感じるけれど、それも現実かもしれない。後半になると涙が流れて止まらなかった。当たり前のような凄く優しい物語だと思いました。2021/03/24

榊原 香織

105
とても気に入りました。 台湾語ではロバブンて言うんですね、ルーローハン。 母が台湾人、日本育ちの若い女性が主人公。大学出てすぐ結婚しますが・・ 作者は台湾人だけど日本育ち。 ?だったのは、主人公が子供の時から大好きな果物、芭楽、て書いてあるけど、描写から見てレンブの間違いでは? バァラァ美味しくないですよそんなに。 山本真澄の表紙画も素敵。2021/02/22

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