囚われの山

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囚われの山

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  • サイズ 46判/ページ数 412p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120053146
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

雑誌「歴史サーチ」の編集部員・菅原誠一は、特集企画「八甲田山雪中行軍遭難事件」を担当することになった。遭難死した兵士の数が記録によって違うことに気づいた彼は、青森で取材を開始。当時の悲惨な状況を改めて知る。特集企画は成功を収め、社長からもう一度、特集を組むこと指示された菅原は、再び青森を訪れた。遭難死した兵士数の違いにこだわる彼は、遭難事件の半年後に病死した稲田庸三一等卒に注目。取材のため、地元ガイドの小山内ととともに冬の八甲田に足を踏み入れた、菅原が見たものとは一体――。話題の歴史小説『茶聖』の人気作家が、世にも有名な「八甲田山雪中行軍遭難事件」を題材に挑んだ、傑作クライムノベル!

内容説明

世界登山史上最大級、百九十九人の犠牲者を出した八甲田雪中行軍遭難事件。百二十年前の痛ましき大事件に、歴史雑誌編集者の男が疑問を抱いた。すべての鍵を握るのは、白い闇に消えた、もうひとりの兵士。男は取り憑かれたように、八甲田へ向かう―。

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で「第1回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

357
死者119人、史上最大最悪の山岳遭難事件・八甲田雪中行軍の史実をもとにしたフィクション。歴史雑誌の編集部員が、この事故の陰に隠された当時の軍部の”陰謀”に迫るサスペンス仕立てで一気に読ませてしまう、伊東潤の筆力はお見事! タイトルがいい。八甲田に閉じ込められた遭難者だけでなく、現代に生きる我々も何かに「囚われ」ていないだろうか? 雑誌廃刊の危機や出世争い、はたまた家庭不和……「どうにもならない」と思い込む=囚われに苦しむ編集部員や編集長。我が身にも当てはまる。まさに「人」が四角の中に閉じ込められている。2021/09/28

旅するランナー

237
八甲田山雪中行軍遭難事件から120年。月刊誌編集員菅原は、特集号出版の現地調査のため、青森へ向かう。そして、軍部の陰謀・消えたひとりの隊員という、新たな事実を発見する。環状彷徨(リングワンダリング)・矛盾脱衣など、雪山遭難時の現象の描写も興味深く、我々はこの小説に囚われかけます。でも、終盤のあり得ない展開には、天は我々を見放したという無念の思いが込み上げてきます。2020/09/27

mura_海竜

154
伊東氏は初読み。世界登山史上最大級、199人の犠牲者を出した八甲田雪中行軍遭難事件。歴史雑誌編集者の菅原が史実に埋もれた謎を解き明かす。山の囚われる、山の恐ろしさ。最大岐路、佐藤特務曹長の道案内、もう少しで田代に到達できる期待が判断を曇らせてしまった。完全な情報不足、(道に詳しい)経験者がいない事。軽装備に加え、食事も凍り磁石も効かない中、行軍中の統率、窮地の試行錯誤・方針転換への経緯などは興味深く読むことができた。過去に新田次郎氏の『八甲田死の彷徨』も読んだけれど、伊東氏は読みやすかった。2021/04/05

ちょろこ

146
あの歴史に残る“八甲田山雪中行軍遭難事件”の一冊。面白かった。この事件の特集企画担当になった編集者がいくつかの謎に迫っていくサスペンス。取材という形式で事件を辿っていく過程は詳細かつ興味深く読ませてくれる。猛吹雪の中全てが裏目に出る虚しさ、不運の連鎖、軍隊という組織に囚われた故の仕方ない選択、苦渋の決断が何度も胸を打つ。そして遭難死した兵士人数の違いに囚われた主人公はその答えを見つけられるのか…終盤は嫌な予感と共に臨場感溢れる描写に心は囚われた。任務完了!涙と共にちょいコケた気分を味わった印象的な作品。2020/07/17

のぶ

135
この本が八甲田山の遭難事故の話だと聞き、新田次郎の焼き直しだろうと読み始めたら、切り口が違っていて、面白く読む事ができた。歴史雑誌の編集部員・菅原誠一は、特集企画「八甲田山雪中行軍遭難事件」を担当することになった。遭難死した兵士の数が記録によって違うことに気が付いた。物語は現地で取材に赴き、その事実関係の調査を始める。本作では当時の遭難の悲惨さも迫力を込めて再現されており、真実に迫りくる読み物になっている。後半、取材のため、地元ガイドととともに冬の八甲田に足を踏み入れた部分は、必要なのか疑問を持った。2020/07/17

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