出版社内容情報
『いい女、ふだんブッ散らかしており』につづく、『婦人公論』好評連載の書籍化第二弾。65歳、高齢者の仲間入りをしてからの、身の回り、体調、容姿、心境の変化を綴る。多彩な抽斗と表現で、自らの過去と現在を赤裸々に書き尽くした、極上のエッセイ集。
内容説明
老人若葉マークの踏んだり蹴ったり…だからなんだ!「高齢者」の仲間入りをしたアガワが、ときに強気に、ときに弱気に、老化と格闘する日々を綴る。
目次
捨てる女
間違いの始末
音色はいずこ
夏帽子
老化の片隅
たったオノマトペ
比較の力
まぶたのハハハ
小さな得
怖がられるオンナたち〔ほか〕
著者等紹介
阿川佐和子[アガワサワコ]
1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力―心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第一位、ミリオンセラーとなった。14年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
185
どんどん亡き御父上に似てきたと言われるアガワさん。今回も楽しく読んだ。同意するのが多いのは私も老人初心者だからだろうか?(汗)『エモことば』なんてまさしくその通りです。でも、アガワさん『立場変われば』ブラジャーのくだりは過去のことですよね?今はどうなのかしらん?(笑)『改良スクワット』で「継続する力」が自慢するほどないと仰るアガワさん、同じくです私。ときに強気に、ときに弱気にアガワさんはアガワさんのままで『初心者』が外れてもエッセイ楽しみにしています。2020/01/21
sayuri
107
2019年1月に発売された『いい女、ふだんブッ散らかしており』に続く第二弾のエッセイで42編が収録。「高齢者」の仲間入りをしたアガワさん、66歳と言う年齢を全く感じさせない歯切れの良い、軽快でテンポの良い文章は健在。どんどん増えて行く傘に笑ったり、味噌煮込みうどんの微妙な感想にいたく共感する。「だから」の使い方に頷き、角田光代さんやブルゾンちえみさんとのこぼれ話も楽しい。腰痛に苦しんだり、運転免許証の更新で失敗したりしながらも日常生活で楽しみを見つけ、パワフルに行動するアガワさんを頼もしく思いながら読了。2020/01/10
ででんでん
85
アガワさんの本は時々読みたくなる。今回も楽しく読了。運動不足とストレス解消しようと?どうにも食べ過ぎてしまって、今後が心配なので、早速に鎌田さんのスクワット&かかと落としやってみよう❗2020/06/01
いこ
81
カリスマ四つ葉さんのレビューに惹かれて。アガワさん、あぁ見えて66歳でいらっしゃるということに、まずびっくり。「前期高齢者」に仲間入りされて『誰が「前期」「後期」なんて二分割したんだ?「後期」には「まもなくお迎えが来ますよぉ」という囁きがこめられているよう』という言葉に激しく同意!「後期」という言葉は嫌いだ。その他、佐和子という名前は、父が人様の墓石を見てそこからとったとか、まぶたが垂れてきて「つけまつげ」にはまったとか、ブラジャーの洗濯は3週間に一度だったとか、思わず笑っちゃうお話が42編。楽しかった!2020/01/25
nyaoko
73
久しぶりの阿川さん。いや、相変わらず面白い。いよいよ「小弘之」と呼ばれるようになったそうで、血は争えんのだなぁと笑ってしまった。文士の子として苦労された事も、楽しかった事も、共有出来る友人が沢山いて本当に支えになってるんだなぁと。本当にセレブな方なんだけど、阿川さんの人柄やお茶目さが嫌味がなくて、とても好きです。是非、中期高齢者でも、後期高齢者でも、後後期高齢者になっても、楽しいエッセイを綴って欲しい。2022/09/07