コロンビア商人がみた維新後の日本

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  • サイズ 46判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120052545
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

イザベラ・バードの『日本奥地紀行』をはじめとして、外国人による明治日本紀行には興味深いものが多いが、本書(原題は『最近の旅行の想い出――日本』)は数少ないスペイン語で書かれたものであり、コロンビア人が日本について初めて記述したものという意味においても貴重なものである。



 19世紀末に刊行された本書は、スペイン語圏の読者に向けて、だれも知らない「日本」という国を紹介するという意図のもと、地理、歴史、宗教などが詳しく、時に誤った知識とともに執筆されている。なかでも、ニコラス来日5年前の明治維新は、コロンビア自体、「解放者」シモン・ボリーバルの活躍によって、その40年ほど前にスペインの植民地から独立したところであり、記述の分量の多さからも、著者が大きな関心をもっていることがわかる。また、「国内旅行」として、2章にわたって、東京から京都へ向かう旅路が描かれているが、中山道をつかっている点で、珍しいものである。

内容説明

明治最初期に日本を歩いた貴重な記録。明治4年11月、岩倉使節団が横浜港を出発した日の翌日、南米コロンビアから一人の商人が日本を訪れた。以後、明治11年までに何度も日本を訪れ、スペイン語圏初めての日本滞在記を刊行する。初邦訳。

目次

ニューヨークからサンフランシスコまで
サンフランシスコから日本まで
日本の地理
帝国の起源
文明の進展
将軍政権
維新革命
維新政府
東京
庶民の日常生活
日本女性
日本女性の状況
国内旅行
国内旅行(続き)
山岳地方
火事
京都
宗教
大阪
芸術、文学、言語
教育
帰国

著者等紹介

アルメロ,ニコラス・タンコ[アルメロ,ニコラスタンコ] [Armero,Nicol´as Tanco]
1830年、ヌエバ・グラナダ(現コロンビア共和国)の首都ボゴタに生まれる。父親はシモン・ボリーバル政権の大蔵大臣。ニューヨーク、パリで教育を受け、帰国するも、当時の政権を批判したことにより投獄。その後、キューバに亡命し、いくつかの職業を転々とした後、クーリーの手配商人となる

寺澤辰麿[テラザワタツマロ]
1947年島根県生まれ。71年東京大学法学部卒業、大蔵省入省。関税局長、理財局長、国税庁長官などを務め、2004年退職。07年、在コロンビア日本国大使館特命全権大使となる。11年、横浜銀行頭取、16年コンコルディア・フィナンシャルグループ社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

12
コロンビア商人による維新後の日本の紀行記です。読者にむけて語りかける文章になっているなど日本を紹介するために書かれています。文化の違いや欧州との比較などが読みどころです。2020/02/08

TheWho

10
自宅近くの書店で、題名と序章の一文に惹かれ手に取った1冊。端的に言えば白人至上主義で、キリスト協文明以外を劣った文化と決めつける19世紀末の著者の観点で、日本を解釈する愚劣な作品である。著者ニコラス・タンコ・アルメロは、スペイン植民地末のコロンビアで上流階級として生まれニューヨークやパリで教育を受け、中国人労働者苦力の斡旋業者、所謂奴隷商人であり徹底的な人種差別者であった。そして同時代のイザベラバードとは違い真の教養を持つ人物では無かった人物と想定される。白豪主義者を理解出来る日本論です。2020/06/27

Masataka Sakai

1
なんとも上から見下した内容だが言葉が通じないのでやむを得ない がさつな欧米人には日本独特の繊細さは理解できないようだ。 ただしそれも素直な感想であることは否めない。2020/02/16

かんちゃん

0
オメーに言われたくないよ❗ な、感じの部分が多かったです。 キスのところは、とても愛情表現として大切にしているんだなぁ、と思いました。2020/03/22

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