出版社内容情報
「百舌」シリーズの逢坂剛が放つ究極のエンターテインメント!
新選組副長・土方歳三は箱館で落命した――はずだった。
頭部に被弾し記憶を失った土方は、彼を慕う時枝ゆらとともに、アメリカ西部へと渡った。執拗にゆらを狙う悪徳保安官・ティルマンを討った土方の元に、さらなる刺客が迫る。その正体は、美しき女ガンファイターと元・新選組隊士。全てを喪った男は、大切な者を守り抜き、記憶を取り戻すことができるのか!
内容説明
新選組副長・土方歳三は箱館で落命した―はずだった。頭部に銃弾を受け記憶を失った土方は“内藤隼人”と名を変え、彼を慕う時枝ゆらとともに米国西部へと渡った。過酷な旅路、先住民との戦闘、そして隼人の命を狙う女ガンファイターと元・新選組隊士。息つく間もなく迫る危機を退け、失った記憶を取り戻せ!
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生まれ。80年『暗殺者グラナダに死す』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。86年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2013年に日本ミステリー文学大賞、15年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
165
逢坂剛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。2年半前に読んだ『果てしなき追跡』に続いてシリーズ第二部を読みました。土方歳三が主人公のスキヤキウエスタン、但し500頁超費やしてストーリーがほとんど進みません。著者は全何部構成で考えているのでしょうか?とりあえず第三部はありそうです。2019/11/11
NAO
62
五稜郭で戦死した土方歳三が、実は瀕死の状態でアメリカ商船に乗せられ、アメリカに密航していた。しかも彼は記憶をなくしていた、という設定の冒険サスペンス。土方歳三といえぱ類稀れなる剣術家だが、その剣術家がアメリカのガンマンと対決したらどうなるかを作者は描いてみたかったのだろう。おもしろい発想だが、ただ奇抜さだけの底の浅いものだった。逢坂剛なら、もう少しリアルさな話ではないかと思っていたので、残念。2022/03/05
雅
34
こんなにもど真ん中な西部劇は久々。やっぱり派手な撃ち合いよりは一対一の息詰まる対決の方が好き2019/11/23
keith
25
函館の戦いで傷を負って意識を失った土方歳三は、手下によってその妹とともにアメリカ行きの船に乗せられる。目覚めた歳三は記憶を失っており、内藤隼人としてアメリカに上陸するが、怪しんだ保安官に追われることとなる。ここまででわずか約10ページ。滅茶苦茶早い展開だと思いましたが、前作があったようで、その粗筋が書かれていたようです。しまった、先に前作を読もうかと思いましたが、粗筋を知ってしまったしもういいかと思いそのまま読んでしまった。けど、これって土方歳三である意味があるのかなと、身も蓋もない感想になってしまった。2019/12/14
パトラッシュ
17
「ドクターX」第六期が今ひとつなのは悪役不在だからだ。蛭間院長と御意軍団はコミックリリーフと化し、毎回のゲスト俳優陣も個性的だが大門美知子を追い詰める強烈な悪役がいないため物語が輝かない。本書でもアメリカ西部に渡った土方歳三という最高のキャラクターにふさわしい悪役がなかなか出てこない。前作のマット・ティルマンもそうなるかと思えた直前で殺されてしまい、今作も腕は立つが小粒の悪党ばかりだった。百舌シリーズの得体の知れない暗殺者や禿鷹シリーズの悪徳警官などのような悪役と土方との手に汗握る戦いこそ望みたいのだが。2019/11/15
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