朝嵐

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  • サイズ 46判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120051869
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本史上最強の武士は、平安時代にいた――。
「こやつは武士として使い物にならぬ」。その一言が男を怪物へと変貌させた。名を源八郎為朝。武士として生きるため、異常な弓の鍛錬を続けたこの男は、齢十二にして都の悪党達を支配。父に送りこまれた九州を十七歳で平定し、「鎮西八郎」と呼ばれ日本を震撼させた。やがて巻き起こった天下を二分する保元の乱。為朝の前に立ちはだかるのは平清盛、そして唯一彼が恐れた兄・源義朝であった。
前代未聞の弓撃歴史絵巻、刮目して見よ!

内容説明

源八郎為朝。武士として生きるため、異常な弓の鍛錬を続けたこの男は、齢十二にして都の悪党達を支配。父によって送りこまれた九州を十七歳で平定し、「鎮西八郎」の異名とともに日ノ本を震撼させる。やがて巻き起こる天下を二分する保元の乱。為朝の前に立ちはだかるのは平清盛、そして唯一彼が恐れた兄・源義朝であった。常人には到達し得ない武の先に、男が見た景色とは―。

著者等紹介

矢野隆[ヤノタカシ]
1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』にて第21回小説すばる新人賞を受賞。18年福岡市文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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とん大西

114
鎮西八郎為朝…なんとも名前の響きに魅せられちゃいます。源家の御曹子にして剛勇無双の凄弓の使い手。平安末期、源平合い争う中、兄・義朝に強烈なライバル心を抱き、武辺一筋を貫くアウトロー。己れの力を頼りに悪輩を蹴散らし、なびかせ。ついには父や兄達に疎まれ、都を追われる。謹慎先とも言える遠国薩摩で男を磨き武を磨く為朝。ピカレスクヒーローの条件が揃いまくりの大活劇ですが、むしろ真骨頂は保元の乱の後に配流された伊豆大島編か。生涯、無敗の怪物・為朝-彼の武は貫かれたのだろうか。ラストの切なさがなかなかグッときます。2019/06/16

如水

26
『鎮西八郎』事、源為朝が主人公。日本版呂布やら匹夫の勇やら…てあれ?あんまり良い言われ方していない😰その理由がこの本で分かります。良い意味でって事で。平安末期の源平時代で名前が売れたのは猛将であってこそ。どんな猛将だったのか?少しネタばれになりますが『弓しか使わない』。囲まれても大多数の敵を目の前にしても『弓しか使わない🤔』イヤイヤ、そんな馬鹿な⁈が成立してしまう、それが為朝。これだけ強いのに武神とは言われなかった一人の武将の物語。魅力的だから馬琴も椿説弓張月を書いたのか…なぁ?ただアチラの為朝は😅2019/06/13

サケ太

24
平安時代最強の武士、源為朝の物語。幼少期、兄たちから見限られたその言葉をバネに、武士として勝つ生き方を歩む。何者にも従わない故に生まれる軋轢。その強さと不器用さ故に集う人々。その生き様は最期まで、彼の放つ矢のようにまっすぐであった。2019/05/14

ハッピー

5
【図書館】ダ・ヴィンチの新刊情報で気になった初読みの作家さん.源家の棟梁で八幡太郎義家の孫の左衛門尉為義の子で八郎の一生を描いた物語.白拍子の子と蔑まれていた八郎は長兄義朝への強烈なライバル心,恐れから日々の修練を重ねる都での幼き頃.父為義に九州の武士を束ねるように言われ九州で暴れ周り武名を轟かせる.そして九州から帰還し,保元の乱で長兄義朝と闘い敗北し肘を外され伊豆大島に流刑となる.傷が癒え伊豆諸島を平らげるが都から追討の軍が派遣され自害する.「鎮西八郎」ここにありの素晴らしい1冊でした.2019/07/13

あいあい

3
子供の頃子供向けの「椿説弓張月」を読んで(中身は忘れた)名前だけ知っていた源為朝。「こういう人物だったのか」を興味深く読めた、ただ小説としては前に読んだ『鬼神』の方がよかったかな。でも、興味をそそられ、岩波文庫の『保元物語』と『椿説弓張月』を注文した。2019/07/19

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