出版社内容情報
生まれながらにして、「人には見えないものに襲われる」幼い厩戸御子は悩んでいた。自ら覚えたお経で追い払おうとしたが効かず、それを祝詞で退散させた物部の姫と出会う。皇子の常人ならざるものを感じた崇仏派の蘇我馬子、排仏派の物部守屋は皇子をそれぞれの陣営へ取り込もうとする。しかし、皇子の存在をこの国に禍をもたらす存在と、危ぶんだ天皇が刺客を送り込む。馬子と守屋は共同で皇子を生かすため、海外へと送り出した!
内容説明
時は六世紀。仏教導入派の蘇我馬子と反対派の物部守屋の対立が続いている時代。天才と噂される少年厩戸御子は、仏教経典を読み漁っていた。大叔父の馬子から、将来の仏教導入の“切り札”として期待されていたのだ。ある日、物部の姫に命を助けられた縁で御子は、物部守屋の邸を訪れた。守屋が披露したのは所蔵する膨大な数の経典。何故、排仏派の彼が―。一方、敏達天皇は、御子の異能を危険と判断、密かに抹殺すべく動き出す!敵同士である馬子と守屋は協力して、後の聖徳太子、厩戸御子を国外へ逃がそうとするが…!?
著者等紹介
荒山徹[アラヤマトオル]
1961年富山県高岡市生まれ。上智大学卒業後、新聞社に入社、出版社勤務を経て、1997年『高麗秘帖 朝鮮出兵異聞李舜臣将軍を暗殺せよ』で作家デビュー。『魔岩伝説』(2002年)『十兵衛両断』(03年)『柳生薔薇剣』(05年)で第24、25、27回吉川英治文学新人賞候補。第2回船橋聖一文学賞を『柳生大戦争』(08年)で受賞。『白村江』で、17年、第6回歴史時代作家クラブ作品賞受賞、第7回本屋さんが選ぶ時代小説大賞にノミネートされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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