出版社内容情報
小社刊『にほんご万華鏡』シリーズの著者 小野寺牧子さんは、大腸がん闘病の末、一昨年亡くなりました。夫である小野寺久氏は、大腸がんの権威であるにもかかわらず妻を大腸がんで喪うことになりましたが、がんが発覚したその日から亡くなるまで、詳細な日記をつけていました。家族として、夫としての闘病記録や心構えだけでなく、専門医としての見地からも、家族ががんになったとき、どうなってしまうのか、どうすればいいのかを治療法の選択肢や緩和ケアなど含め、詳細に綴っています。二人に一人ががんになるという時代、夫婦どちらかががんになるのはまったく不思議なことではありません。がん専門医として、これから患者や患者の家族になる人のためにも、妻の死を無駄にせず、発信したいという切実な思いで綴った1冊
内容説明
外科医として数多くのがん患者を救ってきた医師が妻の大腸がんを見つけた日から、日記は始まる。医師として冷静にがんと立ち向かいながら、夫として苦しむ日々。
目次
序章
第1章 運命のいたずら―神は強い意志を持った人に試練を与える(2011年秋~冬)
第2章 58歳の誕生日―『にほんご万華鏡』の出版(2012年春~夏)
第3章 三度目の手術と新たな希望―初孫が娘に宿る(2012年秋~冬)
第4章 抗がん剤の辛さに耐え―副作用と効果のバランスに悩む(2013年春~夏)
第5章 励まし合ったがんの戦友を亡くして―労わり合い、想い合い、認め合うこと(2013年秋~冬)
第6章 還暦を祝う―放射線治療への期待(2014年春~夏)
第7章 愛犬ルナの死―涙がとめどなく流れ落ちる(2014年秋~冬)
第8章 二度目の出版祝賀会―『にほんご万華鏡』を書き続けて(2015年春)
終章 穏やかに永遠の眠りにつく―いままで本当にありがとう(2015年夏)
著者等紹介
小野寺久[オノデラヒサシ]
1953年宮城県生まれ。78年京都大学医学部卒業。ロンドン大学セント・メアリーズ病院留学の後に、京都大学医学研究科腫瘍外科学助教授。聖路加国際病院消化器センター長を経て、現在聖路加国際大学教育センター長。日本臨床外科学会評議員、日本消化器病学会評議員、日本大腸肛門病学会評議員などを兼任。著書・監修書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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