出版社内容情報
コンサートホールは、携帯電話や身の回りの雑音から切り離され、音楽に集中するには最適の空間だ。管弦楽器の美しい響き、ティンパニや大太鼓、シンバルの迫力ある音が、直接体に伝わってくる。CDやDVDの再生装置で聴く音楽とは明らかに違う。演奏会に向けて、指揮者やソリスト、楽員たちは、それぞれが入念に準備し、本番では最高のパフォーマンスを発揮する。本書は、一九六二年に創設され、日本を代表するオーケストラである読売日本交響楽団(読響)を俎上に載せた。楽員と事務局員が車の両輪となって、年間一〇〇回以上の演奏会を作っていく。オーケストラの構成員たちは、日頃何を考えているのか。オーケストラの内側から紹介したい。一つのコンサートが出来上がるまでの物語は、クラシックファンだけでなく、クラシック音楽に馴染みの薄い人にも、興味を持って読んでもらえるだろう。
内容説明
“感動”の舞台裏に秘められたドラマ。常に最高のパフォーマンスを目指し、音楽の喜びを伝えることに情熱を注ぐオーケストラ。指揮者、楽団員、そして事務は何を考え、どのように行動しているのか。コンサートが作られていくプロセスを楽しく「暴露」する前代未聞の案内書!2018年4月に読響の首席客演指揮者に就任する山田和樹らによる座談会や、クラシック業界関係者への多角的なインタビューも収録。
目次
第1章 一期一会の音楽を作る
第2章 楽団員の日常生活と意見
第3章 ドキュメント・オブ・ザ・コンサート
第4章 事務局の日常と意見
第5章 読響の誕生、現在、そして未来
第6章 日本のオーケストラの課題を語る―鼎談
アンコール 好奇心を持ってコンサートホールに来てほしい―カンブルラン・インタビュー
感想・レビュー
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Fondsaule
Monsieur M.
*takahiro✩
横丁の隠居
trazom