潮風エスケープ

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784120049934
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

高校生の深冬は、思いを寄せる優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。島の伝統「潮祭」が開かれる夏のことだった。そこで出会ったのは祭の神女となる少女・柑奈。伝統に縛られる彼女の生き方に、深冬は疑問を覚える。さらに、優弥の思い人であった渚が島に現れ……。それぞれの思いが交錯する時、十二年に一度の祭が幕を開ける――。大人と子供、自由と伝統、恋と友情に揺れる若者の叫びが胸をつんざく。この夏、最も心を揺さぶる青春小説!

内容説明

高校生の深冬は、思いを寄せる優弥とともに、彼の故郷・潮見島を訪れる。島の伝統「潮祭」が開かれる夏のことだった。深冬が出会ったのは、祭の神女となるために自分の未来を捨てた少女・柑奈。彼女の生き方に、深冬は疑問と嫌悪感を抱く。なぜ柑奈は伝統に縛られることを望むのか?そしてある人物の来訪で明かされた、十二年前の悲しい真実とは?消えゆく伝統と先の見えない将来。まっすぐな恋とゆがんだ友情。それぞれの思いが交錯するとき、十二年に一度の祭が幕を開ける。

著者等紹介

額賀澪[ヌカガミオ]
1990年、茨城県行方市生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。2015年『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞。この2作で2015年6月に同時デビューを果たし、話題を呼ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナイスネイチャ

205
図書館本。先祖代々伝わる伝統や歴史を自分たちの代で絶やさない為に子供たちに押し付ける。島から一歩も出ていない娘でしか神女の資格がないというしきたりに悩む子供たちの葛藤を描いてました。親の家業を継ぐという悩み、しかも廃れていくことが判っているのに自分で終わらすことができない。中高生にはなかなか決断しづらいという所もあり、なかなか読んでいて考えさせられました。2017/09/10

おしゃべりメガネ

194
デビュー作からしっかりと読み続けている額賀さん作品ですが、今回も'らしさ'がしっかり滲み出ていて、改めてこれかも楽しみな作家さんだというのを認識しました。話は島の伝統、歴史を護るために島の人間、特有の思いがつづられており、中盤までは正直ちょっと馴染みにくい展開でしたが、運命に逆らえずに従おうとする神女の子が正直なキモチを語り始めてからが加速します。相変わらず出てくる人物、それぞれに影やクセがあったりする描写は額賀さんならではの感じです。ダークな感じがしながらも、最後はキレイにまとめてくるのは流石でした。2017/09/10

のり

138
深冬は、大農家の一人娘。先祖代々受け継いで来た土地・風習から逃れたくて、難関の附属高校に進学し実家を出る。高校は大学と連携して研究活動に力を入れており、12年に1度開催される祭を調査する為に最南端の島へ。島で柑奈と出会うが、互いに印象は最悪。伝統を厳しい条件の元、守ろうとする柑奈と否定する深冬。次第に打ち解け成長していく二人のしがらみが解けた先には、新たな道が拓かれる。若い恋愛模様もぎっしり満載。2017/12/13

125
伝統や風習を押し付けられる人生、上手く馴染めない友人関係。そんな中でどんな生き方をして行くのか、重たさと爽やかさが入り混じった青春小説。登場人物に好感が持てずいまいち入り込めなかったけど、ラストは悪くない。2020/02/11

ダイ@2019.11.2~一時休止

123
実在する秘祭を基にした青春もの。いろんなしがらみから逃げるのか守るのか?そこが問題です。2018/01/26

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