出版社内容情報
いじめのニュースが後を絶たない。格差社会、子どもの貧困も、いじめに拍車をかけている。限度がわからず、残酷な手口で同級生を殺してしまうようないじめ、後悔や罪の意識も低いいじめや、SNSを使ったいじめ―。いじめ被害者の自殺も増えている。「いじめは悪い」「いじめをなくせ」というのは簡単だが実際は難しい。82歳、自身をもいじめられっ子だった日本を代表する精神科医が、「翻訳者」を付け、自らの「いじめの政治学」を小学生以上に書き下ろしたメッセージ。「いじめられても生き残るための知恵」として多くの子どもたちに、やさしく、的確に伝えたい。そして、親や教師、子どもの近くにいる大人たちが、いじめを軽く見ず、子どもたちのメッセージを見落とさず、真剣に向き合うための必読の書でもある。カバーと挿画は、著者の意向でいわさきちひろさんの画を使用。帯には、母親たちに絶大な人気を誇る尾木ママからのメッセージが。
内容説明
精神科医の卓越した人間論に裏づけされた「いじめ」論であり、学校関係者にも必読の書です。読むか読まないかで、いじめへの対応が変わります。深い「いじめ」論が、やさしく読める。精神医科が自身の体験をもとに綴ったバイブル。
目次
1 いじめは犯罪でないという幻想
2 いじめかどうかの見分け方
3 権力欲
4 孤立化
5 無力化
6 透明化
7 無理難題
8 安全の確保
著者等紹介
中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。精神科医。京都大学医学部卒。神戸大学名誉教授、甲南大学名誉教授。1985年芸術療法学会賞、1989年読売文学賞『ガヴァフィス全詩集』(翻訳研究賞)、1991年ギリシャ国文学翻訳賞、1996年毎日出版文化賞『家族の深淵』など。2013年文化功労者(評論・翻訳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あすなろ
広末涼子は、もう私の妻になるしかないと思う寺
♪みどりpiyopiyo♪
夜長月🌙@読書会10周年
ネギっ子gen