内容説明
日本と日本人に押し寄せるさまざまな難問・難題。切り抜けるための方途はあるのか。
目次
かなり長めのプロローグ 情報の頼らずに生きる―養老孟司の教育論
1 現代はどのような時代か
2 現代社会の行き着く先
3 人はなぜ学べないのか
4 「状況」に気をつけよ
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年鎌倉市生まれ。東京大学医学部を卒業後、解剖学教室に入る。東京大学大学院医学系研究科基礎医学専攻博士課程を修了。95年東京大学医学部教授を退官。96年から2003年まで北里大学教授。東京大学名誉教授。89年『からだの見方』でサントリー学芸賞、2003年『バカの壁』で毎日出版文化賞特別賞を受賞
藻谷浩介[モタニコウスケ]
1964年山口県生まれ。地域エコノミスト。日本政策投資銀行(旧日本開発銀行)参事役を経て現在、日本総合研究所調査部主席研究員。東京大学法学部卒業。アメリカNY市コロンビア大学経営大学院(経営学修士:MBA)卒業。日本の全市町村をくまなく回り、年間500回以上の講演活動を行っている。全国各地で地域経済再生のために提言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さきん
25
グローバル経済の流れが止まったり、石油・ガスなどの天然資源が無くなった時は、やはり江戸時代のようなスタイルに戻って対応できるようにしたいところ。しかし、そのような志向が経済的に評価される仕組みになっていない。貨幣経済と自給との折り合いが自分の中で大きなテーマになっていることを改めて確認した。2023/01/26
まゆまゆ
8
現代の日本社会は「皆が何々と思ってる、自分もそう思ってる」という構造で成り立っている危うい社会だ。良いとか悪いとかではなく、状況で物事が決定していくのが今の日本。それが空気を読むということ。しかし教育現場では何でも言葉でハッキリしないといけない風潮……言葉にできないことはある、ということを心理的にはわかっていても、それを受け入れるのは難しい。対談と思いきや実は鼎談だったとは(笑)2016/10/06
hk
7
箸にも棒にも掛からぬ拙劣な書籍だ。何を論点として語っているのかが判然としないまま、意見だけが唐突に述べられる。対談者の間だけで共有されている専門用語を濫用して読者を置き去りにする。このような独善的な情報源の中から体系的な叡智を学ぶのは困難極まりない。時間が可愛そうである。 ●●備忘録●● ●日本占領のためにアメリカから送り込まれてきた人員の多くが南部出身者だった。何故かと言えば、彼らは南北戦争で敗北を経験しているため、敗れた側の気持ちを忖度できたからだ。 ●「個性を知る困難」 伝統芸能の世界では、入門した2016/09/29
Ukyoaki
6
コロナ以前の本なので状況は違っているが,色々と参考にはなる.藻谷氏は存じ上げないが,コメントから東大出のチョットヤな感じの方かと感じでしまった.内容には関係ないですけども・・.2022/12/20
よし
4
各章の題より「現在はどのような時代か」「 現代社会の行き着く先」 「 人はなぜ学べないのか」「 状況に気をつけよ」2018/05/01