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内容説明
エリートではない。夜間高校教師からはじまる波瀾万丈の研究者人生。2015年ノーベル生理学・医学賞受賞!大村語録収録!
目次
第1章 夜間高校教師から研究者へ
第2章 北里研究所からアメリカへ留学
第3章 イベルメクチンの発見
第4章 外国での評価高まる
第5章 独立採算と新しい病院の建設
第6章 自分を磨き人を育てる
第7章 科学と芸術のつながり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maimai
31
熱帯林における寄生病の特効薬を開発したとして2015年にノーベル賞を受賞した大村智先生。実は僕理科大の学生で先生の後輩です。科学者として優秀でありまた人との繋がり、潰れかけた研究所を再建させるマネジメントの力は正に天才なのだと思います。「至誠天に通ず」一生懸命に情熱をもって取り組めばその成果は必ず表れ支援してくれる人が必ず現れる。人と人との巡りあいを通じてノーベル賞受賞まで行き着く大村先生の姿に感動します。自分も研究ガンバロ(・・;)2016/12/01
壱萬参仟縁
31
ルビがあり、価格も良心的な税込972円。スプーン1杯の土の中には、1億個から10億個の微生物が生きている(この分野は天然有機化合物の研究、3頁)。研究で人真似は絶対せず、挑戦を重ねた(孟子の至誠天に通ず を学生に指導、4頁)。智先生のお父上には30冊以上も高等講義録があり、通信教育で農業の傍ら働きつつ学んだ証(24頁)。横井時敬(ときよし)先生も、稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け、ということから、農業は自然を学び、農民は自然科学者と智先生は語る(27頁)。母の日誌には、教師たる資格は、2016/06/19
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
30
読んでて勇気の湧く内容です。先見の明、世の為人の為に努力し徹夜を厭わないタフさ少しでも見習いたい点が多々あります。2016/03/24
鯖
21
研究を大成させるにはとてつもない努力が必要だったこと、奥様をはじめとして周囲の人々に恵まれていたこと、そして研究も何をするにもお金は必要だということ。この全てがなければ大村先生がノーベル賞を取ることはなかったんだろうなあと。アフリカでイベルメクチンを製品化した「メクチザンを作った先生です」と大村先生を紹介するなり、子どもたちが怒濤のような叫び声をあげて喜びをあらわしたというエピは泣けてしまった。フィラリアや寄生虫に苦しむ何千万人という人やペット、家畜が救われた。すごい人だよなあと改めて思う。2016/02/29
Tadashi_N
19
良き人間関係があった努力の人。仕事一本だけではない。2016/02/21