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出版社内容情報
軍事用として開発され、いまや宅配や空撮のツールとしても脚光を浴びるドローン。先にあるのはバラ色の未来か、テクノロジーの暴走か
内容説明
首相官邸屋上で発見された事件で、一躍世間の注目を集めたドローン。空撮や宅配に使える利便性や、将来性が高く評価されているが、テロリスト掃討作戦などに用いられる軍用の無人航空機(UAV)という側面も見落とせない。新しいビジネスを生み出す「空の産業革命」か。搭乗員を必要としない「無人暗殺機」か。ドローンの、民生・軍事両面での可能性と限界を描き、その「真実の姿」を明らかにする。
目次
序章 無人の飛びモノ現る
第1章 ドローンとは、UAVとは
第2章 民間におけるさまざまな活用事例
第3章 軍事分野では標的機から偵察機へ
第4章 対テロ戦と武装化UAVの登場
第5章 無人化を可能にする技術
第6章 UAVを取り巻く諸問題
第7章 「ドローン・ブーム」の行きつく先
著者等紹介
井上孝司[イノウエコウジ]
テクニカルライター。1966年生まれ。マイクロソフト(株)勤務などを経て、99年春に独立。当初はIT関連をフィールドとしていたが、軍事分野や鉄道、航空をはじめとする運輸・交通分野にも活動の幅を広げ、書籍や雑誌記事の執筆を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
115
{2015年} 本来の意味は「雄の蜜蜂、あるいはその蜜蜂が立てる羽音」を指す言葉。軍事分野では、情報収集・監視・偵察の他、テロリスト掃討などに以前から様々な無人航空機が使われているが、民生用でも安価な空撮用マルチコプター(安価なものなら1万円台から)の登場で、災害や危険地帯を撮影したい報道機関にとってもメリットがある)。何とドイツでは、離島向けの配送業務を実施している。「空の産業革命」が到来するのか?(ドローンの大群で青空を拝めなくなる日が到来するかもしれない)。2015/11/23
白義
12
技術の発展が早い分野なので三年前の本でももう古かったり(例えば個人利用に関しては全く触れられていない)するけど、概ね客観的でバランスの取れたドローン解説。著者が軍事評論も手がけるだけあって一番詳しいのは軍事分野で、情報収集、監視、偵察の通称ISRと、誰もが気になるだろう武装ドローン(本文ではUAV)といった任務別の解説が詳しい。技術的にも基礎的な部分から説いているが注目すべきは武装UAVのオペレーターのメンタルヘルス問題。戦場の心理と平時の心理を切り替えられらないオペレーターは意外にも精神を病みやすいとか2018/10/23
もりけい
9
兵器としての側面の記述が多すぎて民間での使われ方についての比重が小さい上に写真が少なく残念。ドローンは今後も我々の生活を大きく変える可能性を秘めているのでいろんな書籍が登場することを望む。2016/01/11
左手爆弾
2
2015年刊なので、情報が今ひとつ古く感じるし、既知のことをややもったいつけて書いてあるような印象を受けた。全体的に単調な紹介に終始しており、筆者独自の切り口のようなものは感じない。強いて言えば、無人機といっても一切を機械任せにするわけではなく、作戦プロセスには人間が介在する(Man in the loop)などを強調している点だろうか。あえて本書を読む必要性は感じない。2020/01/10
Танечка (たーにゃ)
1
軍用の UAV に関する話題が中心。2021/07/04