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内容説明
◆鶴翼、車懸、魚鱗…「兵法」の意外な新事実/軍勢を軍隊へと改めたのは織田信長ではなかった!? 甲斐武田氏と越後上杉氏が取り組んだ軍制改革の中身とは!? 歴史とは事実であらねばならない――。徹底的に真実を掘り起こした渾身の一冊。◆伊東潤氏絶賛!/川中島の、三方ヶ原の、関ヶ原の実相はこうだったのか!頭を割られたような衝撃が走る。中世軍事史に一石を投じる快作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
78
ちょっと言い方悪いですがダークホース的に名著。ゲームや小説で慣れ親しんだ鶴翼の陣とか魚鱗の陣とかが、どのような形で形成されてきたかを文献から読み解き、川中島や関ヶ原など有名な戦いにおける陣形史に思いを馳せます。話は全然飛びますが、野球ファンの私、最近マンガではサッカー漫画にハマっており、とくに『アオアシ』の陣形と人間関係のエモさが最高なのですが、男の子が戦国に惹きつけられる背景には陣形があるのかと思わされた一冊です。2022/03/27
ポチ
51
車懸かりは陣ではなく戦法、魚鱗の陣は、みんな集まれ〜‼︎鶴翼の陣は、みんな広がれ〜‼︎だったとは…知らなかった!関ヶ原の合戦の布陣図がどうやら違うらしい⁈今までの定説はなんだったんだ‼︎2016/10/09
future4227
45
戦国オタクや『信長の野望』ファンにはたまらない内容のはず。多くのドラマや映画の合戦シーンに陣形の妙を感じさせる描写がないという筆者の意見に強く共感。陣形に焦点を絞った内容ながら、えー、そうなの?と思うような主張が次々と繰り出される。村上義清が意外とすごい奴だってことがわかったし、鶴翼の陣ってV字型じゃないのか!関ヶ原は小早川秀秋の裏切りが最初?伊達政宗は眼帯してなかったの?などなど様々な資料を基に真相を突き付けてくる。もしかしたら今後の歴史解釈が大きく変わるかもしれない画期的な新説。元凶は諸葛孔明か?2017/09/20
さつき
40
読友さんのレビューから興味を持ちました。歴史小説は好きですが、合戦シーンになるといつもいまいち状況が理解できないんですよね…よく耳にする鶴翼の陣、車懸かりの陣などは、戦が紙の上で議論されるようになってから、付いた名前ということなのでしょうか?結局、信玄、謙信が戦っていた時にはその言葉は別の意味で使われたりしていたんですね。なかなか当時のことはわからないのかな?基礎知識もないのであまり理解できませんでした。2016/10/31
もりやまたけよし
30
奈良時代から戦国時代の戦い方の進化に論点を絞るという革命的な本だった。結局日本では陣形を使うような機会が無かったというのは驚きで、何が強さの決め手になったのか逆に知りたくなった。2023/05/12