内容説明
文学者仲間と心おきなく語り合う、青春、文学、そして女性のこと。文豪初の本格的対談集第二弾。
目次
1 若き日(REAL CONVERSATION―和辻哲郎、木村荘太)
2 永井荷風と(新春懇談会―永井荷風、市川左團次;好日鼎談―永井荷風、辰野隆 ほか)
3 旧友たち(文章を語る夕―茅野蕭々、後藤末雄、市河三喜、末弘厳太郎、辰野隆;世相放談―吉井勇、里見〓(とん) ほか)
4 志賀直哉と(文藝放談―志賀直哉;対談―志賀直哉 ほか)
5 後進たち(文楽を語る―三宅周太郎;熱海夜話、歴史小説など―今東光(記者) ほか)
6 文学者たち(天皇陛下の御前に文藝を語る―新村出、吉井勇、川田順;細雪をめぐって―折口信夫;川端康成 ほか)
著者等紹介
谷崎潤一郎[タニザキジュンイチロウ]
1886年(明治19)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。1910年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、1965年(昭和40)7月死去。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また1949年には、第八回文化勲章を受けた
小谷野敦[コヤノアツシ]
1962年、茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。著書に『聖母のいない国』(サントリー学芸賞)など
細江光[ホソエヒカル]
1959年、京都市生まれ。1984年、東京大学国文科卒業、1990年、同大学院博士課程単位取得退学。甲南女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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