僕とおじさんの朝ごはん

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僕とおじさんの朝ごはん

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047008
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ぐうたらで無気力に生きるケータリング業者の水島健一。先輩の忠告も、派遣先で問われる不可解な薬の存在も軽く受け流してきたのだが、ある少年と出会い、それらと真面目にかかわらざるを得なくなる―。少年が最後に下した決断に、水島はどう向き合うのか!書き下ろし感動長篇!「生きるということ」「残されたものの哀しみ」とは。究極の問いに挑んだ、桂望実の最新作!

著者等紹介

桂望実[カツラノゾミ]
1965年、東京都生まれ。大妻女子大学卒業。会社員、フリーライターを経て、2003年『死日記』で「作家への道!」優秀賞を受賞し、デビュー。05年『県庁の星』が映画化されて話題に。12年には『恋愛検定』がテレビドラマ化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

236
深く深く、本当に色んなコトを考えさせてくれる作品でした。決して大袈裟なコトではなく、’生きる’コトの意義や親子のあり方、失ってはいけないモノをどう守るか、そして人は変われるものなのかなど、ふんわりしたタイトルからは決して想像もつかない展開が待ち受けています。ケータリングで生計をたてる主人公「健一」と、ふとしたキッカケで出会った車椅子の少年「英樹」の関わりを中心に描き、「健一」の高2の息子「司」とのノンビリした親子間の空気もナイスです。全く同じ歳の子を持つ父親として、自分の父親スタイルにかなり影響大ですね。2018/04/30

紫綺

172
ケータリング料理人の訳有りおじさんと、不治の病少年&その両親との不思議かつ感動的な交流を中心に描く。肩肘を張らず、背伸びをせずに、すっと心の中に入ってくる、再読必至!お気に入りの一冊!!2015/05/22

風眠

158
食べ物は不思議だ。出来あいの物はまぁ、それなりの味だし、時間と手間をかけた料理はたとえ質素でも、それだけかけた味がする。食べる相手に想い巡らせ、食材を切り、煮込み、ひっくり返す。その手の先から流れ出てくる隠し味のような何か。トースト、目玉焼き、オレンジジュース。それらは地味だけれど、滋味にあふれてる。食べることは生きること。食べた物でその人は出来上がってく。忘れられない思い出になる。尊厳死に失敗して死んだ少年との出会いが、やる気ゼロだった料理人を出汁にこだわるようにまでさせた。食べ物の威力はあなどれない。2015/11/13

相田うえお

155
★★★★☆17108 ケータリング(ゲータレードじゃないよ)をモチーフにした話なんですが、そんなに単純じゃなくて例えるなら、ドラえもんの4次元ポケットからお話アイテムを沢山出してきた雰囲気!すき家ならメガ盛り相当!とは言え、根底には人と生と食という基軸があるのです。何がなくとも食べる事って大事なことですよね。ならば美味しくたべたいですよね。なので料理が上手な方って素敵だと思うんですね。本作、読み進むにつれて少しずつ目が離せなくなっていくんです。後半は「じーん」とするシーンがあるのでハンカチ用意かな。2017/11/06

taiko

139
ある事故がきっかけで、何事にもやる気を出さずに過ごしてきたケータリングの仕事をする健一。腰のリハビリに通っていたリハビリセンターで、車椅子に乗った少年と出会い、少しずつ健一の様子が変わっていく。淡々とした健一の様子が、小説の中の主人公としては、私の好みで、興味深く読みました。読みにくい点もいくつかあったけど、概ね好きなテイストでした。健一と息子司の関係がいいですね。それがあっての英樹との関係だったかな。手抜きだったとしても、健一の料理は美味しそでした。やっぱり、見た目って大事だと思う。2016/02/04

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