内容説明
名画40点徹底解説。日本人が大好きなオルセー美術館の名画を短時間で堪能するためのガイドブック。便利なルートマップつき。
目次
プロローグ オルセーでは、革新的なミレー、クールベ、マネ、印象派から見よう!
第1章 0階(地上階)左側―革新的絵画の流れ、バルビゾン派、写実主義から印象派へ
第2章 5階―モネ、ルノワール、印象派たちが勢揃い「印象派のギャラリー」
第3章 2階―ゴッホの待つ「ポスト印象派・新印象派のギャラリー」
第4章 0階(地上階)右側―伝統的絵画の流れとポスト印象派
エピローグ オルセーの余韻に浸って
著者等紹介
有地京子[アリチキョウコ]
長崎県出身。早稲田大学法学部を卒業後、フランスに語学留学。本職は画商。パリの伝統あるオークションハウスで長年実践で磨いた目による、斬新な角度からのわかりやすい名画解説で好評を得ている。現在リビングカルチャー倶楽部、三越カルチャーサロン、JR東日本大人の休日倶楽部「趣味の会」、日経カルチャー、松屋友の会などで名画講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アキ
107
NHK日曜美術館「オルセー美術館I」が放送されたばかり。今週の放送も楽しみ。開館は1986年。19世紀後半から20世紀初頭の美術品を展示する。ルーブルに比べ、作品の貸し出しのため、展示場所が変わりやすいという特徴がある。チケット購入方法、入り口、穴場の季節、0階奥のエスカレーターで5階まで上り、2階のポスト印象派、最後に0階の絵画を鑑賞する順路。代表作40点とプラス15点を、約2時間で回れるコースを紹介している。2階レストラン、5階からの眺望、セーヌ河の岸辺の階段も写真があり、読むだけで気分は上がります。2022/02/08
aisu
15
昨年の国立新美術館のオルセー美術館展で、図録(小)と一緒に購入。この本の収録絵は白黒なので、図録で思い出しながら読んだ。でも、全く絵がなかったらもっと困ったから、白黒でも有難いです。いつか、空いている時にこの本片手に本場を回りたいです…。2015/07/13
ゆい
5
オルセー展と連動しているのかな、展覧会で見た絵が多くて嬉しかった。出来れば行く前に読みたかったけれど…。画家の背景、画家同士の関係を知れば知るほど絵が立体的に見えてくるから不思議。実際のオルセーのマップもあり、フランスに行ったみたいな気分になりました。2014/10/27
ピエール
4
オルセーには少なくとも5回は行きましたが、このような個々の作品の背景はゴーギャンを除き、ほとんど知らずに見ていました。アングルの絵が平板だとか、ルノワールの田舎のダンスの方の女性が実は奥さんだったとか、ドガが金儲けのためにどんどん作品を描いていたとか、知らないことばかりでした。これを読んでから見に行けば、更に楽しめるのでしょう。(もう私は行く機会は無いと思われますが)2014/09/08
yyrn
3
私には米国でMLBの試合を見たいという願いのほかに、仏国で印象派の絵を見てみたいという願いもあったことを、この本を読んで思い出した。元美術部員として、この本で取り上げられている絵はこれまでにもたくさん見てきたので本の絵がすべて白黒でもあまり気にはならなかったが、それでもできればカラーの絵を見ながら解説してもらった方が楽しかったか。マネ、ドガ、シスレー、セザンヌ、モネ、ルノワール、ルソー、ゴーギャン、ゴッホなどなど。日本の明治維新前後に開花したヨーロッパの画家たちの絵がどうしてこんなに心に残るんだろう?2015/03/02