出版社内容情報
五年前の夏、湖で見た光が、すべての始まりだった。ある日、憶えのない「記憶」が僕の頭に流れこんできた。いったい、君は誰なんだ?
内容説明
5年前、湖で見た「光」が、すべての始まりだった。高校2年生の夏休み―憶えのない「記憶」が僕の頭に流れこんできた。いったい、君は誰なんだ?
著者等紹介
牧村一人[マキムラカズヒト]
1967年千葉県生まれ。多摩美術大学卒。2006年「俺と雌猫のレクイエム」で第45回オール讀物推理小説新人賞、09年「六本木心中」(単行本改題『アダマースの饗宴』)で第16回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Mumiu
56
読むべき季節をもつ本がある。この本は、夏に夢から醒めた夢を見るような感じで蕩けそうに読むともっとイイ。ひとりだけフルネームが明かされない男の子。姿が見えない女の子。愛されてる自信がない女の子。全てを知ってるらしい君はこの世界で何も望まなかったのかな⁈こういうファンタジーは結構すきかも。2014/11/05
mihya
28
青春SFタイムループもの。そこそこ面白かったが、イライラする場面も多かった。私はこれを楽しむにはちょっと歳をとりすぎたのかもしれない。数日後には内容を忘れてそう。2025/03/18
ren5000
18
読友さんの評判がいいので読んでみた本。確かに面白かった。はじめ読んだときはありがちの青春ものかと思ってたらSFタイムループものでそれが分かってからは一気読みでした。他の方も言っていますがもうちょっと読まれてもいい作品。2014/08/30
keith
15
青春&ミステリー小説のつもりで読んでたら、タイムループのパラレルワールドの物語だった。パラレルワールドものは苦手なんで、途中からはよく分からなくなってしまった。2014/11/03
外道皇帝
15
小学6年生の仲間たち6人で人造湖に肝試しに行った時に湖面で何かが光り、その時の記憶が無くなった。そして、高校2年になり身に憶えのない記憶が浮かんでくるようになる。それは平行世界の記憶らしい。心臓の弱い少女を巡る青春モノかと思っていたらタイムループものだった。タイムループしながら平行世界を生き続けることによって発生する矛盾のしわ寄せの処理が目新しい。これはもっと読まれてもいい小説。2014/07/19