中公叢書
大停滞の時代を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120045110
  • NDC分類 304
  • Cコード C1030

出版社内容情報

21世紀の人類を覆う閉塞感が日本社会にもたらす危機とは? 壮大な世界文明史への理解を踏まえて時々刻々の変化を読み解く評論集

内容説明

革命と戦争の時代だった二十世紀が過ぎ去り、二十一世紀にはいって十年余り。人びとは政治的にも社会的にも手詰まり感を覚え、自分の立ち位置の決めにくさに苛だちがちになっている。閉塞感に覆われた大停滞の時代を過ち少なく生き延びるために、我々は何をなすべきか。人類の文明史を一貫した流れとして捉える壮大な歴史理解を踏まえ、現在目の前に起こりつつある事象の本質を解き明かし、次代への指針を示す評論集。

目次

1 大停滞時代の変革願望症候群(会議は劇場、言葉が勝負する;大停滞時代の変革願望症候群)
2 歴史の一歩に寄りそって(地域中核都市の発展の意味;消費欲と金銭欲は違う;会社は誰のものか;北の核実験―日本的「平和」の転換;改正教育基本法―愛すべきは近代国家としての日本 ほか)
3 時事を離れて想う(完璧な学問世界の内と外;天文学と、純粋に知ること;日本人と海;「粋」とは何か;「嫌書家」の反省と強弁 ほか)

著者等紹介

山崎正和[ヤマザキマサカズ]
劇作家、評論家。1934年、京都府に生まれる。京都大学大学院美学美術史学専攻博士課程修了。関西大学教授、大阪大学教授、東亜大学学長などを歴任。2006年、文化功労者に顕彰される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

23
2005-13年の間の論稿集。日本人を支えてきた大きな物語の終焉とは?(32頁前後)小さな幸せの堆積が大きく広がると思われる。昨日より今日、今日より明日がよりよい暮らしになっていく、という願望。著者は、安心させはするが、使命感、発奮力を備えないという(同頁)。若者の安心、平穏志向は大企業志向からも伺える。若者ですら既得権益を志向する(36頁)。香港の若者とは違うのだろうか? 英語教育の前に、日本語は過去の多様な伝統にも根差しながら、現代の法と制度の普遍性を支える唯一の道具。2014/10/28

しあわせひょうたんの宿 旅館水郷 岸田あつのり

2
「近頃の若いもんは」的なところが無く、とても勉強になりました。2013/09/12

takao

1
ふむ2021/12/22

やすかりし

1
非常に有意義な読書でした。ともすると性急な変革を求めてしまう自分を反省。また、「頭のない龍」や「仕事と労働」など示唆に富む論評に触れ、あらためて自分の視野狭窄ぶりにも気づかされました。2013/09/18

numainu

1
評価C2013/09/11

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