出版社内容情報
変転激しい現代政治の中で歴史的に大事な問題とは何か。三者の論文と座談会を併せ戦争の時代から田中角栄までを捉え直した注目作
内容説明
政党政治は臨界に達しているのか。国民の不満と苛立ち、そして、裏返しとなる過度の期待、過熱するメディア…。「劇場型」になった政治によって、時代の雰囲気が一変する事情を、歴史の教訓をもとに解読する。
目次
座談会 戦争と政治、メディアと政治(藤井裕久;早野透;筒井清忠)
大衆デモクラシー下の「劇場型政治」
メディアはなぜ戦争を止められなかったのか
昭和前期の政党政治はなぜ衰退したのか
かつての戦争はどうして始まったのか
二.二六事件と「昭和維新」運動
終戦後の政治史
田中角栄の平和思想
著者等紹介
藤井裕久[フジイヒロヒサ]
1932(昭和7)年東京生まれ。東京大学法学部を卒業し、大蔵省に入省。竹下登と二階堂進が内閣官房長官のとき秘書官をつとめる。大蔵省を退職し国会議員となり、1993年、細川護煕内閣で大蔵大臣、1994年、羽田孜内閣で大蔵大臣に就任する。2004年、民主党幹事長となる。2007年、民主党最高顧問に就任
早野透[ハヤノトオル]
1945(昭和20)年神奈川県生まれ、東京で育つ。東京大学法学部を卒業し、朝日新聞に入社。地方勤務のあと、政治記者となる。編集委員、コラムニスト。1996年から2009年まで、政治コラム「ポリティカにっぽん」を連載。夕刊連載「ニッポン人脈記」を主宰。2010年4月から桜美林大学教授(政治ジャーナリズム担当)
筒井清忠[ツツイキヨタダ]
1948(昭和23)年大分県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(文学博士)。京都大学教授等を経て、帝京大学教授。東京財団上席研究員。著書『西條八十』(現在、中公文庫)で読売文学賞“評論・伝記部門”ほか受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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