出版社内容情報
20世紀後半を代表する世界的知識人は、親日家としても知られた。日本神話や独自の文化をめぐる講演やエッセイを収録。
内容説明
人類学者の眼差しが捉えた日本、日本人、日本文化。20世紀後半の思想界をリードした知の巨人は、かくも深く日本を理解し、そして愛した。
目次
世界における日本文化の位置
月の隠れた面
因幡の白兎
シナ海のヘロドトス
仙〓(がい) 世界を甘受する芸術
異様を手なずける
アメノウズメの淫らな踊り
知られざる東京
川田順造との対話
著者等紹介
レヴィ=ストロース,クロード[レヴィストロース,クロード] [L´evi‐Strauss,Claude]
1908年11月28日、ブリュッセル生まれ。1959年から82年までコレージュ・ド・フランスで社会人類学の教授を務める。73年、アカデミー・フランセーズ会員に選出される。2009年10月30日、パリにて逝去
川田順造[カワダジュンゾウ]
1934年(昭和9年)、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科(文化人類学分科)卒、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。パリ第5大学民族学博士。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、広島市立大学国際学部教授、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科教授を経て、神奈川大学特別招聘教授、神奈川大学日本常民文化研究所客員研究員。2009年(平成21年)、文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
74
「知の巨人は、かくも深く日本を理解し、そして愛した――。人類学者の眼差しが捉えた日本、日本人、日本文化に関する文章を集成」 必ずしも全てに説得力があるとは思わなかったが、日本への思い入れは感じられた。2024/08/21
壱萬参仟縁
24
11年初出。文化はその本質からして共役不可能だ(13頁~)。日本人の思考は、主体を消滅してしまったように思えない。 主体を一つの結果にする(38頁)。男性原理は東、女性は西(74頁~)。 ストロース:日本人が過去に示した独創性で私たちを豊かにしてくれる(147頁)と好意を示される。縄文文明の独創性、特殊性 にも触れている(147頁)。 2015/04/20
スプリント
13
学生時代に「悲しき熱帯」を読んで以来のレヴィ=ストロース。 日本の文化風習にも愛着がありフランスと比較した解説を掲載しています。2025/02/15
Minamihama
13
英文で読もうと思っていたら、図書館から翻訳本のほうが先に来たのでこちらを先に読み終えた。 2024/12/09
やいっち
13
「知の巨人は、かくも深く日本を理解し、そして愛した――。人類学者の眼差しが捉えた日本、日本人、日本文化に関する文章を集成」というもの。 必ずしも全てに説得力があるとは思わなかったが、日本への思い入れは感じられた。遠い昔、学生時代、『悲しき熱帯』やその後、『野生の思考』などを読んで以来、久々のレヴィ=ストロース。レヴィ=ストロースへの入門編になるか、微妙かな。2024/08/20
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