内容説明
日本を抜き世界第二位の経済大国になる中国。想像を超える行動と驚異的な成長を支える国家システムの秘密がいま明らかになる。
目次
序章 世界第二位の経済大国へ
第1章 世界金融危機と内需拡大策(リーマンショック;G20と内需拡大策;迅速な政策対応が可能な秘密―日本との比較において)
第2章 「V字回復」の光と影(「V字回復」達成までの軌跡;景気刺激策の副作用)
第3章 どうなる中国経済(人民元の行方;中国の課題―成長の量から質へ)
終章 新時代の日中経済関係
附属資料
著者等紹介
柴田聡[シバタサトル]
1969年岩手県葛巻町生まれ。92年東京大学経済学部卒、大蔵省(現財務省)入省。96年スタンフォード大学大学院修士号取得。金融庁監督局総務課課長補佐、同局銀行第2課課長補佐、財務省主計局主査などを経て、2008年6月から在中国日本国大使館経済部参事官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
1
14-29赤35東大経済・スタンフォード大修士。(日本政府高官米国へ国費留学タイプ)の赤い中国絶賛論。在中国日本国大使館経済部参事官。中国でパワーを充填!正に「エキサイティング」 雰囲気はIT界にあった「ドッグイヤー」!中国は明るい未来への夢に溢れている!シカシ主語がない。多分共産党員及びその幹部・特権階級が が主語では? セーフティーネットとノーベル平和賞絶賛共産党に変身し、国土荒廃、公害の浄化を自前でやれれば、明るい未来の御来光が昇天するのでは!米国の中国大接近裏政策の先鋒…が透けて見える2010/12/13
Minoru Takenaka
0
政経一体という独特なシステムを持つ中国。政府の意思決定だけであらゆる政策パッケージを即時実行できる強みは驚異的だ。土地公有制という仕組みの中で日本の何十倍ものスピードでインフラ整備が整っていく。その一方で、人民元の問題、小さすぎる内需、経済格差などさまざまな問題が噴出している。社会資本主義という矛盾した思想を内蔵したまま、拡大を続ける中国。アジアという地域でこのような大国が誕生することは、大きなチャンス。アグレッシブにこの国と付き合っていく必要があるが、一方でなんとも我が国の政治家は役不足に映るのである。2012/03/26