内容説明
武士の誠を尽くしながら幕府と朝廷の間で翻弄される会津藩。幕末動乱の中、佐久間象山、勝海舟に師事した兄の薫陶を受け、砲を学び、銃を手にして敢然と鶴ヶ城の戦いに挑んだ若き女性―戌辰戦争に新しい光を当てる書き下ろし歴史長篇。
著者等紹介
藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説に定評がある。フランス政府観光局親善大使を務め、現在フランス観光開発機構(AF)名誉委員。パリに本部を置くフランス・ナポレオン史研究学会の日本人初会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けやき
48
大河「八重の桜」で有名な、山本八重の前半生を描いた作品。面白かった。2024/09/03
ひめありす@灯れ松明の火
36
【八重の桜】の紹介を読んだ時になんか知ってるなーと思ったらこの本に登場するする八重のことだった!2010/09/27
カピバラ
34
八重の苦悩は、見ていてつらかった。大蔵との淡い恋も。その大蔵の妻を看取るシーンも辛かったなぁ…2015/05/28
桜もち
33
『八重の桜』でおなじみの会津戦争のジャンヌダルク、山本八重。大河ドラマ見てたけど、改めて読んでみて良かった〜自分の銃の腕を信じ、一番熟知しているのは自分だという自負、いや自分しかできないという使命感を持って一歩前へ出る。それができる人は男でも女でもかっこいい。でも背景は落城寸前の鶴ヶ城なんだよね。藩を傾けて幕府を支えてきた会津藩が今度は一身に賊軍の汚名を着せられて家族を殺されて故郷を蹂躙されて>_<もう、慶喜さん!!!2015/10/28
ケンケン
19
来年の大河ドラマ予習を兼ねて、読みましたが、題名“八重の桜”の意味が分かりました!皆さん方も書かれているように、兄の覚馬が非常に魅力的で、西島秀俊さんをイメージしながら、読み進めてたのでより一層カッコイイ♪ 今まで、新撰組・龍馬・大村益次郎と色んな目線からの幕末を読みましたが会津藩からは、また新鮮であり、非情さが感じられました。 唐突な終わり方とその後の八重の半生が書かれていないのが、残念ですね… 何はともあれ、是非とも読んでみて下さい!!2012/05/26