里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

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里見〓(とん)伝―「馬鹿正直」の人生

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  • サイズ B6判/ページ数 487p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039980
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

明治・大正・昭和の文学界を悠然と歩み去った大作家初の評伝。

目次

有島家の四男・山内英夫
「墨汁五合」と『白樺』の創刊
志賀直哉との決別
中戸川吉二と『人間』の仲間たち
お良との出会いと関東大震災
芥川の自殺、志賀との満州シナ旅行
明治大学教授、若い女との恋
鏡花の死と帝国藝術院
原田日記と「姥捨」
「無条件降伏」から空白の時代へ
お良の死と道元、羽左衛門
小津安二郎との日々
扇ヶ谷と那須の長老
非凡長命

著者等紹介

小谷野敦[コヤノトン]
1962年生まれ。本名読み、あつし。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学助教授などを経て、文筆業。おもな著書に、『聖母のいない国』(青土社、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ted

3
'08年12月刊。△有島武郎・生馬の弟で志賀直哉や武者小路の親友だった作家の評伝。いい作品を書いているのに今では殆ど顧みられない作家の掘り起こしと、正直の上に二字がつくほどの生き方が自分と似ているのに共感したのが執筆の動機とのこと。クロニクルの羅列ということもあるが、やはりあまり有名でない作家の評伝は読んでも面白くない。忘れ去られた者をいくらリバイバルしようと抗っても、忘れ去られる運命に抗することはできないのだと思う。恐らく今後も再評価されることはないだろう。「死者は死者をして葬らしめよ」で十分なのだ。2016/12/25

kokada_jnet

2
94歳の長命を保った里見の人生を丹念に描いて、明治・大正・昭和を通しての文学史・文化史としての面白さはあるが。同著者の谷崎伝、久米伝と比較すると、里見トンという人物に、最後まで興味がわかなくて、困ってしまった。2012/03/06

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