出版社内容情報
人類の知の所産を渉猟しながらグルマン物理化学者が提案する創造的テーマに奇才三つ星シェフがレシピで応える夢の料理コラボ対決。
内容説明
こよなく料理を愛する物理化学者ティスが、独創的なテーマを提案、三つ星シェフ・ガニェールが奇抜なレシピで応える。「料理は芸術である」という共通の信念のもとに、人類の知の所産を渉猟、前代未聞の料理の数々がいまここに誕生する。
目次
第1部 料理において「美は美味しい」(料理芸術は存在する;職人的料理、芸術的料理;伝統の問題と、愛による解決方法;自然に関する門ダイア;料理芸術の認識)
第2部 古代の美(美の起源;数による美…料理では?;料理におけるアイディア;アリストテレスと緻密さ)
第3部 古典的な美(神話的な美が構成するもの;聖堂のような料理;脳、トマス・アクィナスそして芝生のみどり;中世の美学;アレゴリー:交感の美学;中世における枝分かれ;再び、アリストテレスの隠された影響について!;ルネサンスの黎明;ルネサンス以降;西洋と東洋の光;時代おくれの自然)
第5部 現代の料理(幾千もの流れが現代を紡ぐ;昨日;そして明日は?;作家たちによるたくさんの料理;完璧なるブイヨンを求めて)
著者等紹介
ティス,エルヴェ[ティス,エルヴェ][This,Herv´e]
1955年、イル・ド・フランス地方シュレスヌ市生まれ。パリ工業物理化学高等学院卒業。INRA(フランス国立農学研究所)の物理化学者。“分子ガストロノミー”について研究する。フランス科学アカデミー主宰“食品科学文化基金”科学部門のディレクター、雑誌“サイエンス”の科学顧問も務める。フランス料理アカデミー名誉会員であり、フランス農事功労勲章オフィシエ、教育学術功労勲章シュヴァリエなども受章
ガニェール,ピエール[ガニェール,ピエール][Gagnaire,Pierre]
1950年、ローヌ・アルプ地方アピナック生まれ。77年、両親の経営する『クロ・フルリ』を引き継ぎ、ミシュランの一つ星を獲得。81年同店から独立、サン・テティエンヌ市に『ピエール・ガニェール』をオープンする。86年には二つ星、93年、同市内で移転し、三つ星を獲得するが、経営困難に陥り96年閉店。同年パリに拠点を移し再オープン。98年に三つ星を奪還する。02年にはロンドンに『スケッチ』、05年には『ピエール・ガニェール・ア・東京』を展開する
伊藤文[イトウアヤ]
立教大学経済学部経済学科卒業。1993年渡仏。コルドンブルー料理学校パリ校にて製菓を学んだ後、フランスにおける食を中心に、ヨーロッパ文化を掘り下げる取材を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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