戦略の形成〈下〉―支配者、国家、戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 582p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038877
  • NDC分類 391.3
  • Cコード C0031

内容説明

ナチス・ドイツ、イスラエル、そして大戦後のアメリカに至るまでを検証。戦略の変遷を促してきた要因、今後の戦略の変化に影響を与えるとみられる要因も検討。戦略の本質を理解するための近道。

目次

第12章 イデオロギー戦争への道―ドイツ(一九一八~一九四五年)
第13章 帝国の崩壊―イギリスの戦略(一九一九~一九四五年)
第14章 無知の戦略?―アメリカ(一九二〇~一九四五年)
第15章 安全の幻想―フランス(一九一九~一九四〇年)
第16章 階級闘争の戦略―ソヴィエト連邦(一九一七~一九四一年)
第17章 イスラエルの戦略の進化―不安感の心理と絶対的安全保障の追求
第18章 核時代の戦略―アメリカ(一九四五~一九九一年)
第19章 おわりに―戦略形成における連続性と革命

著者等紹介

マーレー,ウィリアムソン[マーレー,ウィリアムソン][Murray,Williamson]
オハイオ州立大学教授(歴史)、海兵隊大学教授(Matthew C.Horner Professor)で軍事理論を担当。アメリカ空軍で五年間の現役勤務の経歴を持ち、東南アジアにも勤務した経験を持つ

ノックス,マクレガー[ノックス,マクレガー][Knox,MacGregor]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教授(国際関係史)。第一七三空挺部隊の一員として南ヴェトナムでの任務に就いた経歴を持つ

バーンスタイン,アルヴィン[バーンスタイン,アルヴィン][Bernstein,Alvin]
ジョージ・C・マーシャル・ヨーロッパ安全保障研究センター所長

石津朋之[イシズトモユキ]
防衛省防衛研究所企画室研究調整官[兼]戦史部第一戦史研究室主任研究官、「歴史と戦争研究会」代表。獨協大学およびロンドン大学教養課程(ICC)卒業、ロンドン大学SOAS大学院修了(修士)、ロンドン大学KCL大学院修了(修士)。ロンドン大学LSE博士課程中退、オックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学KCL名誉客員研究員、防衛研究所助手を経て、2005年から現職

永末聡[ナガスエサトシ]
ロンドン大学KCL大学院生、「歴史と戦争研究会」事務局。慶應義塾大学卒業、慶應義塾大学大学院修了(修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hurosinki

1
すごい読むのに時間が掛かった本(半月)。イスラエルからソ連まで、下巻は近代国家の戦略について。19章で全体のまとめと比較をやってくれてるので、そこから読むことを強くおすすめします。本書は戦略をある思想として抽出はせず、社会・経済・地勢・政治など広い文脈から形成過程を読み取る。したがって、所謂「戦略思想家」の出番は(クラウゼヴィッツを除き)比較的少ない。近代国家の分析では戦略を形成する主体が各国それぞれに異なっていて面白い。2019/03/17

ゴッツ

1
上巻下巻を読破! 戦略については色々な分野で使われた言葉で本書は原点の軍事的な意味で書かれていて読み終えてもすこし曖昧な理解しかできなかった。 歴史を通して戦略が形成された経緯を書かれていたが、経済、イデオロギー、 文化、政治制度など数値では測れない要因が含まれていて理解するのを複雑にすると思う。 しかし、多種多様な歴史の出来事から学ぶことは表面的なことしかわからなかったがとても面白かった。 2015/03/15

黒とかげ

0
さすがに近代になると、戦略も少しづつ洗練されてくる。けれど戦略の優劣とは相対的なものであり、いかにまずい戦略でも相手国がそれ以上にまずい戦略しか出せないなら、戦争に勝利する。逆に優れた戦略でも、相手がより優れた戦略を出してくるなら、戦争に敗北する。つまり完璧な戦略というものは存在せず、人間が生きてる限り戦略について議論させ続けるであろう。2017/12/21

artillery203

0
イスラエルに関する部分は、これまでのイスラエルの戦争のやり方のイメージを根本から覆された。しかし、よくよく考えてみると確かにその通りだ。2014/09/28

シグマ

0
イタリアの部分が一番記憶に残った。さすがイタリアって意味でw2011/10/25

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