出版社内容情報
私は旧友で推理作家の石垣英次から奇妙な依頼を受ける。それは彼が少年時代に体験した秘密の出来事を吹き込んだテープを、書き起こすというものだった……。
内容説明
父の引き出しの中のノートに記されていたＫ・Ｓのイニシャル―そこには石垣家の重大な秘密が隠されていた。推理作家・斎藤栄の原点。
著者等紹介
斎藤栄［サイトウサカエ］
１９３３年東京生まれ。東京大学法学部卒業。横浜市役所勤務中の１９６６年『殺人の棋譜』で第１２回江戸川乱歩賞を受賞。以来、占術ミステリの“タロット日美子”シリーズ、社会派推理の“魔法陣”シリーズ、トラベル・ミステリの“江戸川警部”シリーズ、警察庁特捜班の“小早川警視正”シリーズなどで多くの読者を魅了し続ける（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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海星梨
5
同タイ『秘密』17冊目。ごちゃごちゃ副タイがついているやつはとっ散らかりすぎて面白くないの法則。父親が愛人囲ってるのなんてすぐわかるんだから勿体ぶらないでほしいし、戦争を絡めるからとっ散らかってる。昭和の森鴎外をやりたいのはわかるけど、中身が伴ってない。本家にくらべると、急に挿入される下の話のリアリティがない妄想感、話から浮いてる。2025/11/27
アヴィ
1
鴎外のあの名作小説を思わせるタイトルであり、そこに親と子と付いてる時点で、大方の読者が想像した世界観が描かれる。家族の秘密をミステリー的な謎ととれないこともないが、やはり違和感は大きい。昭和の乱歩賞作家では西村京太郎森村誠一と並び量産型の作家として活躍したが、そんな作者が現役最晩年に選んだテーマがなぜヰタ・セクスアリスだったのか、それが最大の謎。2025/07/31
devil
0
ここで終わっちゃうの？この先は？って感じでした。2023/07/16
