出版社内容情報
近年、様々な立場から活発に議論されている皇室制度。その論点を整理・検証し、皇室制度について考える際の基礎知識を網羅する。
内容説明
皇位継承制度、皇族制度など、是非とも知っておきたい皇室制度の基本的な仕組みを解説し、近年のさまざまな議論の視点や考え方を明快に整理する。
目次
第1章 天皇の地位と行為―象徴天皇制度(天皇と象徴との関係―天皇はなぜ日本国及び日本国民統合の象徴にふさわしいのか;皇室のご活動―ご活動の意義と法制度について;課題の所在と背景―天皇と象徴との境界線をめぐって;象徴天皇制のこれから)
第2章 皇位の継承のあり方―皇位継承制度(皇位継承制度をめぐる議論;皇位継承制度の概要と歴史;皇位の正統性の考え方;皇位継承順序(直系優先と長子・長系優先)/退位
制度安定のために何を議論するべきなのか)
第3章 皇族制度について(天皇と皇族、皇族の範囲;后妃の制度、皇嗣の制度;親王家制度の歴史;明治以降の皇族制度―旧皇室制度、皇籍離脱、戦後の宮家;皇室の適切な規模をどのように維持することが可能なのか)
第4章 皇室の経済基盤、皇室の諸制度(明治憲法時代の皇室経済と戦後改革がもたらしたもの;皇室経済の仕組み(財産・経費・税)
皇室経済と国・国民との関係これから―皇室経済制度の課題
陵墓とその管理をどう考えるか
皇室会議の位置づけと役割
皇室の法制度とお世話体制は十分か)
著者等紹介
園部逸夫[ソノベイツオ]
1929年生まれ。岐阜県出身。1954年、京都大学法学部卒業。法学博士。京都大学助教授、東京地裁・東京高裁・前橋地裁(部総括)判事、最高裁上席調査官、東京地裁(部総括)判事、筑波大学教授、成蹊大学教授を経て、1989年、最高裁判所判事(1999年3月まで)、1995年、皇室会議議員(1999年3月まで)、2001年、叙勲(勲一等瑞宝章)、2005年、「皇室典範に関する有識者会議」座長代理。弁護士、立命館大学大学院客員教授、外務省参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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