内容説明
ここ数年、お隣り韓国では古代史をテーマにした時代劇が増えてきている。勇猛果敢な英雄を多数輩出した高句麗、日本と深いかかわりのある百済、朝鮮史上初の女王を擁立した新羅。そして10世紀から14世紀に発展した高麗王朝まで。韓流時代劇をもっと楽しく見るための古代史のヒントが満載。
目次
第1章 ドラマティックな古代朝鮮の建国ストーリー(朝鮮半島の歴史は虎と熊の物語から始まった;興っては消えるいにしえの古代国家たち ほか)
第2章 もっとも勢力を誇った高句麗、その強さの秘密(3代にわたる因縁に決着をつけた第3代王「大武神王」;ドラマ同様、部下には恵まれた「無恤」 ほか)
第3章 日本と深い関係があった百済の英雄たち(百済の全盛期を築いたヒーロー第13代王「近肖古王」;近肖古王から始まった百済と日本の深い関係 ほか)
第4章 史上初、女性の王がいた「新羅」の実像(朝鮮初の女帝国家が生まれた意外な背景;「善徳女王」は、シャーマン的な能力をもっていた!? ほか)
第5章 約500年続いた大帝国、「高麗」の豪傑たち(なんと初代「王建」には29人もの妻がいた!;初期高麗の礎を築いた第4代王「光宗」の表と裏 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
paxomnibus
1
『善徳女王』では同じ伽耶人と言いつつ金官伽耶と大伽耶は別の王国だったのが不思議だったのだが、始祖伝説に6個の金の卵が亀旨峰(クジボン)から生まれた王がそれぞれ国をもったとあり、納得。亀の意匠がしるしなのもそれだろう。また「鶏林」はやはり卵生神話を持つ新羅が鶏をトーテムとして崇拝してつけた雅号だそうだ。『花朗』の「源花」は青年貴族達の集会長で祭りのリーダー的役割を担う巫女的存在で、男性を集めるために美女が選ばれたのだそうだ。ミシルの一族は大元神統といい”色”で王に仕えたとはドラマにも出てきたが、真偽は不明2022/07/29
ミネチュ
1
誰が書いたんだろう?「韓国ドラマ研究会」編ってことなんですけど… プロが書いたとはとても思えない。韓国ドラマ好きの一般人が色々な本を読んだり調べたりして書いたって感じの本。あるいは大学生のレポートとでも言うべきか…2013/06/19