出版社内容情報
ナチス台頭とともにヘッセ、マン、ナチス文学の扱いについて変節を遂げたドイツ文学者の足跡を検証、もう一つの戦争責任を問う。
内容説明
それは時局への迎合か?空虚な高揚か?ナチス擡頭とともにヘッセ、マン、ナチス文学の受容について迷走した戦時下のドイツ文学研究の足跡を検証、もう一つの戦争責任を問う。
目次
序章 ファシズム下の日本とドイツ文学研究
第1章 高橋健二とナチズム―ナチス政権獲得から大政翼賛会文化部長まで(高橋健二という人―一九三三年まで;激動の年―一九三三年 ほか)
第2章 ヘッセとナチス文学は両立するか―高橋健二と秋山六郎兵衛と石中象治の場合(日本におけるヘッセ;高橋健二の場合 ほか)
第3章 「ドイツ文学史」の陥穽―ヘッセとマンとナチス文学(山岸光宣から鼓常良「初版」「新訂」まで;鼓常良「小史」から秋山六郎兵衛、上村清延まで)
終章 同時代ドイツの文学史を検索する
著者等紹介
関楠生[セキクスオ]
1924(大正13)年、静岡市生まれ。46(昭和21)年東京大学文学部独文学科卒業。松本高等学校(旧制)講師、水戸高等学校(旧制)教授を経て、50(昭和25)年千葉大学助教授、52(昭和27)年東京学芸大学助教授。54(昭和29)年より一年間ミュンヘン大学に留学。59(昭和34)年東京大学助教授、65(昭和40)年より一年間フライブルク大学講師。70(昭和45)年東京大学教授、85(昭和60)年東京大学名誉教授、独協大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 算数教育研究 (改訂)