出版社内容情報
豊かな芸術的素質に恵まれた少年は、やがて真言宗醍醐寺で出家得度、修行を深め阿闍梨となる。芸術と信仰を融和させた生涯を描く。
内容説明
昭和という激動の時代を生き抜いた仏教者、伊藤真乗。京都の醍醐寺で真言密教を修めたのち、現代社会における仏道を探求した彼は、やがて、真如苑を開創し、一宗を興すことになる。数多くの仏像を自刻し、「昭和の仏師」とも呼ばれた伊藤真乗、その生涯は、人々の心に仏を刻むものであった。写真79点収録。
目次
真乗、その生涯と思想(城戸朱理)
1 出家に至るまで
2 出家と修行
3 苦難を超えて
4 立教
5 法燈
6 常楽我浄
「三宝礼賛」(奈良康明)
やさしい言葉で、やさしい心を伝える(仲田順和)
涅槃の風光―仏へのみち(下田正弘)
遇い難き人(今東光)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
調“本”薬局問悶堂
1
私が1番1人で悩み、翌日に山場を控えていた夏の日に友達に貰った。 不安定な秋が過ぎるまで眠らせて、新しい仕事も落ち着き始めた秋の終わり頃に読み始めた。 通勤時間のみだったし、集中力がない日は他の本を読んでいたので時間がかかった。 自分では絶対に手に取らない、貰わなかったら出逢うことがなかった本。友達の信仰。価値観だ。 コラムが印象的だ。 「人を好きになる。仏教に興味がわく。心が軽くなる。誰かに話したくなる。」 自分のは自分の信仰を持ちたい。 《2020年6月 登録》2008/01/02
セイバー
0
真如宛に興味があるなら読んで損は無いんじゃないの、最後の今東光さんの話は面白かった。2014/03/22
ARI
0
昭和の仏師といわれる伊藤真乗。「他の為に」という信念を貫き、人生を仏の世界に捧げた。とても感銘を受けた。2010/06/17
親父
0
釈迦仏教と密教との融合2008/03/09