聖骸布の仔

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120037238
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

イエスのクローンとされた若者に様々な陰謀が入り乱れる。ゴンクール賞作家の禁断のミステリー。

内容説明

僕はキリストのクローンなのか?次々と起こる不思議は奇蹟なのか?2026年、アメリカ政府はイエスのクローン計画を再始動、聖骸布の血痕から創られたという若者を発見した!様々な陰謀が渦巻き、予期せぬ結末を迎える…。ゴンクール賞作家による禁断のミステリー・ロマン。

著者等紹介

コヴラルト,ディディエ・ヴァン[コヴラルト,ディディエヴァン][Cauwelaert,Didier van]
1960年、フランス・ニース生まれ。サーフィン教師や声音教師をしながら82年に『20歳と少し』によってデビュー。「抑制された文体」と絶賛され、デル・デュカ賞受賞。84年に『愛の魚』でロジェ・ニミエ賞、87年に『幽霊のヴァカンス』でグーテンベルク賞、94年に『片道切符』でゴンクール賞受賞。20カ国語以上に翻訳される人気作家でミュージカルや戯曲も手掛ける。97年にミッシェル・ルグランと共に作った『壁抜け男』(マルセル・エメ原作)はその年のモリエール賞(ミュージカル部門)を受賞。映画やテレビのシナリオからコミックの原作まで幅広い活躍をしている

竹下節子[タケシタセツコ]
東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了。同博士課程、パリ大学博士課程を経て、高等研究所でカトリック史、エゾテリズム史を修める。比較文化史家・バロック音楽奏者。フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本の蟲

10
同じネタでハリウッド的トンデモSFの「キリストのクローン」があるけど、もっと信仰とペテンに踏み込んだ内容でかなり好み。30代のプール清掃人、メタボ青年ジミーはある日、政府関係者から自身がクローンだと知らされる。元になったのはトリノの聖骸布についていたキリストの血液。当初パニックに陥ったジミーだが、クローン計画関係者の説得と身の周りで起こった「奇跡」から、救世主としての役割は果たそうと決意する。集められたユダヤ、キリスト、イスラム神学者からの救世主育成講座、精神修行を行い、バチカンの公認を目指すが…(続2020/10/17

CCC

10
キリストが現代に甦ったらネタをクローンを使ってやった感じ。ついにキリストもフリー素材になる時代が……と思ったが、さすがにそこまではっちゃけてはいなかった。聖書的世界観の範囲内で書かれていると言える程度には節度は守られている。けれどパロディ的な楽しさはあった。キリストのリミックスバージョンを自称するような、俗っぽくてユーモラスな主人公の発言が面白かった。2020/10/04

臓物ちゃん

10
クリントン政権時代に聖骸布の生体組織から生み出されたキリストのクローンは、研究停止から30年を経てデブのニートになっていた!こりゃもったいないとばかりにホワイトハウスは広報のプロを集めて野メシアをプロデュース作戦を開始、合衆国に有利に動く救世主を誕生させようとするが……。そんな宗教と利権に突如として翻弄される冴えない三十路男性が己の道を見つけるまでを描いた一冊。ウヒ〜こういう宗教もの大好き。宗教に群がる人々の醜さと純粋さをドライな描写で茶化しながら、最後はまさかのハーレムエンドになるのも良いね。オススメ。2020/08/10

たえたえ

1
「イエスの遺伝子」みたいな話を期待して。あまり面白いと思えなかった。2020/09/19

あおさわ

1
題材は好きなのに面白く感じられず;相性悪かったかな?2009/06/10

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